さくら進学クリニック 『進学コラム』

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「278.県千葉高の内申点のめやす」

こんにちは、さくらです。
前回は得点開示のデータから合格最低点を探ってみました。
せっかく送っていただいたデータですから、最低点以外にも読み取れる情報を探ってみたいと思います。


得点開示のデータは「調査書の評定(内申点)」と「学力検査の得点」の2点です。
そこで今回は県千葉高校について、合格者の標準的な「内申点」を探ってみました。


ところで、合格最低点はデータ数が少なくても、運がよければかなり正確に見つけられます。
しかし、内申点や得点の「分布」を探るとなるとデータ数が物を言います。
データが多ければ多いほど情報の信頼性は高く、少ないほど情報の信頼性は低くなります。


皆さんに送っていただいた高校ごとのデータ数は、1番手校でも10数件に過ぎません。
この程度のデータ数では信頼性の高い情報を得ることは難しいでしょう。
無理を承知の上で情報を取り出そうとしていますので、今回のコラムは参考程度にご覧になってください。



県立千葉高校 (データ数・・・前期 合格5件 不合格8件、後期 合格6件 不合格0件)


「合格者の内申点
(「算式1」により修正したものです、そのため135点を超えることがあります)


前期  最高 140点 最低 116点 平均 127.6点
後期  最高 136点 最低 119点 平均 126.8点
前期・後期合計の平均内申点 127.0点


内申点の分布
135点〜  ・・・・・・・・ 前期1件、後期1件、合計2件
130点〜134点 ・・・ 前期2件、後期0件、合計2件
125点〜129点 ・・・ 前期0件、後期3件、合計3件
120点〜124点 ・・・ 前期0件、後期1件、合計1件
115点〜119点 ・・・ 前期2件、後期1件、合計3件


「合格者の学力検査の合計得点」


前期  最高 454点 最低 430点 平均 438.8点
後期  最高 462点 最低 445点 平均 448.0点


合計得点の分布
         前期   後期
460点台          1件
450点台   1件    1件
440点台   1件    4件
430点台   3件


前期・後期合わせた合格者の平均内申点は127点(1科目平均4.7点)と、さすがは公立トップ校といえます。


県千葉の前期選抜では「内申点を順位づけしない」としているせいか、前期の内申点の分布は2極分化しています。
それでも最低が116点ですから、オール4(108点)を割るような生徒が「一発逆転」を狙っても、現実には(実力的に)難しいということでしょう。


「学力検査の合計得点」を見てもわかるように、県千葉レベルの生徒であっても現在の共通問題は450点以上の高得点は容易ではありません。
前期・後期ともに最高点と最低点の差は20点前後ですから、トップレベルの生徒には「差がつきにくい問題」であるといえます。
(それでも、平均点300点前後の頃よりはマシかもしれませんが)


独自問題を実施していた頃ならば、実力差が出る問題だったので「一発逆転」もあったと思いますが、今の共通問題では「能力」よりも「努力量」が物を言います。
「努力型」の生徒は、中学校の定期試験も高得点が取れて、学習態度や提出物などの平常点もよいはずなので、中学校の成績はよいのが普通でしょう。
したがって、「内申点」と「学力検査の得点」との相関は強いと思われます。


千葉高校が「内申点を順位付けしない」ことで期待する「内申は低くても、能力は高い生徒」は、独自問題の頃のようには集まらなくなっているのではないでしょうか。



ところで、前期選抜では本当に内申点を加味していないのか、シミュレーションしてみました。


学力検査の得点(一部得点を伏せています)を「成績順」に並べて合否を記入してみると


454   合格
44−  合格
43−  合格
43−  合格
430   合格
427   不合格
42−  不合格
41−  不合格
41−  不合格
41−  不合格
39−  不合格
39−  不合格
39−  不合格


430点と427点を境に合格と不合格がきれいに分かれます。


次に、学力検査+内申の合計点を「成績順」に並べて合否を記入してみると


59−  合格
57−  合格
561   合格
557   不合格
555   不合格
552   合格
548   合格
546   不合格
54−  不合格
53−  不合格
51−  不合格
50−  不合格
50−  不合格


550点台周辺で合格と不合格が入り交じります。
これを見ると、やはり内申点は加味していないのだろうと考えられます。


理屈の上では、前期選抜は内申点は関係ないわけですが、現行の入試制度ではその意義には疑問符がつきます。
県千葉の合格を狙うのなら、内申点は120点以上(平均4.5点)を持っているのが「めやす」だといってよいでしょう。


もっとも、県千葉といえども「3年間オール5」でなくてよいともいえます。
年間で3つや4つの「4」があっても何とかなるわけですから、実技教科に多少の不安があっても受験勉強を頑張れば合格を手にできるはずです。
県千葉志望の受験生は、努力を惜しまずに「これ以上は無理」という勉強をしましょう。
その経験は県千葉高校入学後にも生きてくるはずです。



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