こんにちは、さくらです。
公立高校の得点開示が終了して2週間が過ぎました。
そろそろ報告も来なくなってきていますので、ここで最終結果報告をしたいと思います。
昨年からお願いを始めた得点開示の報告ですが、今年は前期・後期合わせて のべ120件 も報告をしていただきました。
貴重な情報を送ってくださった方々、ありがとうございました。
ここでは前々回の中間報告と同様に、送っていただいた情報のうち「合格された方の中での最低得点」と「不合格だった方の中での最高得点」を掲載いたします。
実際の合格最低点は、この「合格最低得点」と「不合格最高得点」の間にあると考えられます。
情報数が1件のみの学校については、比較ができないので省略させていただいています。
2件以上の情報があった学校については、報告が「合格のみ」「不合格のみ」であっても掲載しています。
特に断りがない場合、得点は「内申点(約135点)+学力検査の得点(500点)」で計算しています。
前期選抜で計算方法が異なる学校については、それぞれに計算方法を記載しています。
学校によっては、調査書の内容(部活動・生徒会活動・検定など)によって加点・減点する場合がありますが、それは得点開示ではわからないので考慮していません。
ここでいう「内申点」は「算式1」によって修正したものです。
「算式1」による修正は「調査書の評定の3年間合計+95−中学校評定合計平均値」で計算することができます。
(中学校の平均が95より高ければ減点に、低ければ加点になります)
「前期選抜」
県立千葉・・・情報数14件(合格5件、不合格9件)
県千葉の前期では「内申点を順位付けしない」としているので、「学力検査の得点」のみで得点を出しています。
合格された方の最低得点 430点
不合格だった方の最高得点 428点
県千葉前期では430点あたりに合格最低点があると思われます。
ところで、公立最難関の県千葉前期の合格点が430点(86点平均)程度なのですから、現在の公立共通問題が「いかに高得点を取りにくい問題であるか」わかると思います。
共通問題には「いわゆる難問」は出題されませんが、努力量が試されるような出題になっています。
90点以上を目指すためには、かなりの「知識量」と「練習量」が必要になります。
上位校を目指す受験生は「合格のためには、コツコツと勉強するしかない」と心しておいてください。
今回送っていただいた前期選抜の情報 全79件中、450点を超えていたのはわずかに2件(454点、453点)のみでした。
県千葉や県船橋では420点〜450点あたりに相当な数の受験生が集中していて、「ほんの1問の失点」で大きく順位を落としてしまうような状況だったと予想されます。
倍率が高いこともあり、「合格」と「不合格」とは紙一重だった人が多かったでしょう。
(そう考えると、県千葉や県船橋を受験するためには「リスクを覚悟できる」ことも必要になるでしょう)
県立船橋・・・情報数13件(合格7件、不合格6件)
県船橋の前期は内申点が0.5倍となります。
「内申点×0.5+学力検査の得点」で得点を計算しています。
合格された方の最低得点 487.5点
不合格だった方の最高得点 473点
県船橋前期では15点近く差が開いており合格最低点の特定は難しいです。
東葛飾・・・情報数14件(合格7件、不合格7件)
合格された方の最低得点 530点
不合格だった方の最高得点 529点
東葛飾前期は1点差まで特定できました。
調査書の記載事項による加点などがなければ、合格最低点は530点ということになります。
千葉東・・・情報数12件(合格8件、不合格4件)
千葉東の前期は内申点が0.4倍となり、独自問題(150点満点)が加算されます。
「内申点×0.4+共通問題の得点+独自問題の得点」で得点を計算しています。
合格された方の最低得点 514.4点
不合格だった方の最高得点 517.2点
千葉東前期では、なんと不合格者の得点が合格者を上回っています。
千葉東では調査書の「特別活動および部活動等の実績」を5点満点で評価することになっていますから、調査書の加点による逆転があったということでしょう。
佐倉・・・情報数8件(合格5件、不合格3件)
合格された方の最低得点 515点
不合格だった方の最高得点 493点
佐倉前期は22点も差があり特定は難しい状況です。
薬園台・・・情報数8件(合格1件、不合格7件)
合格された方の最低得点 492点
不合格だった方の最高得点 492点
薬園台前期では、合格最低と不合格最高が同点で並んでいます。
薬園台では「特別活動等の記録」を15点満点で評価することになっていますから、そこで差がついたということでしょう。
県立柏・・・情報数3件(合格2件、不合格1件)
合格された方の最低得点 498点
不合格だった方の最高得点 476点
県柏前期も22点差があり特定は難しい状況です。
船橋東・・・情報数4件(合格3件、不合格1件)
船橋東の前期は内申点が2倍となります。
「内申点×2+学力検査の得点」で得点を計算しています。
合格された方の最低得点 619点
不合格だった方の最高得点 540点
これではまったくわかりませんね。
「後期選抜」
後期選抜は受験者数そのものが前期に比べて少ないため、情報は集まりにくくなっています。
後期選抜では、全校で通常の計算方法「内申点+学力検査の得点」で得点を計算しています。
県立千葉・・・情報数6件(合格6件、不合格0件)
合格された方の最低得点 566点
不合格の情報がありませんので合格最低点はわかりません。
県立船橋・・・情報数7件(合格5件、不合格2件)
合格された方の最低得点 543点
不合格だった方の最高得点 532点
県船橋後期では11点差まで特定しています。
東葛飾・・・情報数8件(合格6件、不合格2件)
合格された方の最低得点 528点
不合格だった方の最高得点 511点
東葛飾後期では17点差まで特定できています。
千葉東・・・情報数6件(合格6件、不合格0件)
合格された方の最低得点 525点
千葉東も不合格の情報がありません。
佐倉・・・情報数3件(合格3件、不合格0件)
合格された方の最低得点 499点
佐倉も不合格の情報がありません。
情報が更新されて3件に増えました、少しは参考になるでしょうか。
薬園台・・・情報数5件(合格4件、不合格1件)
合格された方の最低得点 504点
不合格だった方の最高得点 488点
薬園台後期では16点差まで特定できています。
鎌ヶ谷・・・情報数2件(合格2件、不合格0件)
合格された方の最低得点 453点
鎌ヶ谷も不合格の情報がありません。
やはり情報数が2件のみなので、あまり参考にはならないと考えたほうがよいでしょう。
次回は、報告していただいた情報から、合格者の「内申点のめやす」を探ってみたいと思います。