6日7日に受け付けした公立前期選抜の志願状況が発表されています。
さっそく上位校(普通科)の志願者数と倍率を見てみましょう。
( )内は(昨年、一昨年)の数字です。
県千葉 594名 (513名、568名) 4.13倍 (3.56倍、3.55倍)
県船橋 566名 (510名、527名) 3.37倍 (3.04倍、3.76倍)
東葛飾 566名 (647名、540名) 2.62倍 (3.37倍、3.00倍)
千葉東 604名 (518名、610名) 2.80倍 (2.70倍、3.81倍)
佐倉 453名 (459名、502名) 2.36倍 (2.39倍、3.14倍)
薬園台 467名 (462名、444名) 2.78倍 (2.75倍、3.17倍)
市千葉 440名 (437名、541名) 2.62倍 (2.60倍、3.81倍)
県柏 394名 (323名、431名) 2.35倍 (1.92倍、3.08倍)
「進路志望調査」で出ていた傾向がほぼそのままあらわれています。
目につくのは、県千葉の突出した高倍率です。
昨年は「学級減にともなう敬遠」と「安全志向」で志願者が減りました。
結果的には例年並みの倍率に落ち着いたため、それを見た今年の受験生が「学級減、恐るるに足らず」と思ったのかもしれません。
(新制度2年目で「安全志向」がなくなったことも要因でしょう)
前期は志願変更がありませんから4倍越えのまま入試を向かえますが、後期では受験生が動くのか注目したいところです。
県船橋は昨年の反動でやや倍率アップ、東葛飾は反動で大幅ダウンになっています。
県船橋と東葛飾は例年の関係に戻ったといってよいでしょう。
600名の大台に乗せた千葉東は、幕張総合を除いた最高志願者数になっています。
ただし、1学級増のため倍率は昨年と大きく変わってはいません。
志望調査からの志願率(詳しくは「258.公立高校進路志望状況を読む」をご覧ください)を見てみると
県千葉 91%
県船橋 87%
東葛飾 98%
千葉東 90%
県千葉は例年並み、県船橋はやや高く、東葛飾は昨年に続いて非常に高く、千葉東は思ったほど高くはなかった(例年並み)です。
昭和秀英の影響は千葉東より県船橋に出ているのかもしれません。
2番手校では、佐倉、薬園台、市千葉は昨年とほとんど変わらず。
昨年、異常な低倍率だった県柏はさすがに戻しています。(それでも高倍率とはいえませんが)
普通科の倍率上位校を見ると
県千葉 4.13倍
県船橋 3.37倍
八千代 3.34倍
小金 2.98倍
千葉東 2.80倍
薬園台 2.78倍
東葛飾 2.62倍
市千葉 2.62倍
昨年、船橋東との倍率が逆転していた八千代が大幅に戻しています。
(逆に船橋東は大幅に下げて(1.77倍)います)
また、志望調査でも人気の高かった小金は3倍にわずかに届きませんでしたが、復活をアピールしています。
普通科以外では
県船橋・理数 4.17倍
市千葉・理数 3.08倍
県柏・理数 2.13倍
大学生の就職状況が「理高文低」になっていることもあり、高校受験でも理数科の人気は上がっているといえます。
(理数科は前期の定員が県船橋と市千葉のみ60%で、他はすべて80%なので注意が必要です)
公立前期選抜まで1週間を切っています。
受験生の皆さんは倍率など気にすることなく、最後の最後まで合格に向け努力を続けてください。
(でも、「前期で終わりたい」などとは思わないように、世の中そんなに甘くはありませんよ)