4月27日更新
こんにちは、さくらです。
3月9日から4月8日まで、千葉県公立高校入試の得点開示が行われました。
さくら進学クリニックでは、来年度の高校受験生のために開示得点報告のご協力をお願いしてきました。
本日まで、みなさんから実に46件もの報告をしていただきました。
報告してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
同時に高校受験を通して感じられた様々な思いを書き込んでくださった方も多く、開示得点とあわせて、これから高校受験を迎える方たちに大いに参考になったのではないかと思います。
さくら談話室に書き込みいただいた方の中にも(公表はされないながらも)思いをつづっていただいた方もいらっしゃいました。
談話室のコメントには返事をしていませんが、すべて、しっかりと読ませていただいています。
おひとりおひとり、人生の大切な経験を寄せていただいたことに感謝いたします。
得点開示が終了して10日が過ぎましたので、このあたりで学校ごとの得点データをまとめておきたいと思います。
中間報告の時にも書きましたが、特に学校を指定することなく情報を寄せていただきましたので、報告いただいたデータ数が1件2件といった学校も少なくありません。
信頼できる数値を得るには、少なくとも4・5件のデータが必要だと思いますので、今回もデータ数の少ない学校については割愛させていただきます。
総得点は「算式1を使用して修正した内申点(約135点満点)+学力検査の得点(500点満点)」で計算しています。
後期選抜は全校でこの計算方法になりますが、前期選抜は学校によって計算方法が異なりますのでご注意下さい。
また、調査書の内容(部活動・生徒会活動・検定など)によって加点・減点している場合があると思いますが、それはまったく考慮していませんのでご了承下さい。
「算式1」による内申の修正方法は
「評定の3年間合計+95−中学校評定合計平均値」で出すことができます。
(中学校の平均が95より高ければ減点に、低ければ加点になります。)
「前期選抜」
前期選抜については不合格のデータも数多く集まりましたので、信憑性の高い数字が得られたと思います。
・県立船橋(データ11件、合格4件、不合格7件)
県船橋の前期は内申点が半分になるので、「算式1を使用して修正した内申点÷2+学力検査の得点」で計算しています。
報告していただいた中で、合格された方の最低総得点 495点
報告していただいた中で、不合格だった方の最高総得点 492.5点
県船橋は最も多くの報告をいただいていて、その差2.5点まで特定できています。
合格最低総得点は493点〜495点の間でしょう。
・東葛飾(データ9件、合格5件、不合格4件)
東葛飾は単純に「算式1を使用して修正した内申点+学力検査の得点」で計算しています。
報告していただいた中で、合格された方の最低総得点 553点
報告していただいた中で、不合格だった方の最高総得点 545点
東葛飾も報告の多かった学校で、その差8点まで特定できました。
合格最低総得点は550点前後でしょう。
・千葉東(データ5件、合格3件、不合格2件)
千葉東は学校独自問題(150点満点)を実施しています。
総得点は「算式1を使用して修正した内申点+独自問題の得点+共通問題の得点」で計算しています。
報告していただいた中で、合格された方の最低総得点 628点
報告していただいた中で、不合格だった方の最高総得点 592点
千葉東は合格最低と不合格最低の差が36点もあるので、合格最低総得点の特定は難しいです。
ちなみに独自問題では、報告していただいた5件で最高が92点、最低が67点で、合格者平均84.6点、不合格者平均73.5点でした。
報告をくれたほとんどの方が「時間が足りなかった」という問題で、高得点は望めない問題だったといえるでしょう。
次の入試でも独自問題を実施するかどうかはわかりませんが、独自問題の対策に追われるよりは、共通問題でしっかり得点することを目指した方が得策でしょう。
・県立千葉(データ5件、合格3件、不合格2件)
県千葉の前期は「内申を順位付けしない」としているので、「学力検査の得点」のみで総得点を出しています。
報告していただいた中で、合格された方の最低総得点 446点(新たなデータにより更新しました)
報告していただいた中で、不合格だった方の最高総得点 438点
県千葉はコラム掲載後に送っていただいた報告により、その差8点まで特定できました。
県船橋、東葛飾の得点状況を見ると、県千葉の合格最低点は450点に近いのではないかと思われます。と書きましたが、440点台前半でしょうか。
県千葉の前期は内申をほぼ見ない「一発勝負」の入試ですが、難問のほとんどない共通問題で合格点がこれだけ高いと「コツコツ型」の生徒でないと合格は難しく、「努力より能力」を期待した学校側の思惑通りには結果が出ていないのではないかと思います。
また、「コツコツ型」の生徒はおおむね「内申がよい」ので、内申を見ても見なくてもほとんど結果は変わらなかったかもしれません。
「一発勝負」で思惑どおりの生徒を取りたいのなら、学校独自問題にすべきだったでしょう。
(とはいっても、共通問題もやらなきゃいけないところに制度の不備があると思います。)
5件以上のデータが集まった学校は以上の4校です。
結果的に1番手校だけになってしまいました。
参考までに、データ数3件の薬園台も載せておきます。
・薬園台(データ3件、合格3件、不合格0件)
薬園台では調査書の「特別活動等の記録」を15点満点で評価することになっていますが、この得点は得点開示でもわからないので、単純に「算式1を使用して修正した内申点+学力検査の得点」で計算しています。
報告していただいた中で、合格された方の最低総得点 531点
不合格のデータがないので合格最低総得点の特定は難しいですが、520点台(後半かな?)ではないかと考えます。
「後期選抜」
前期選抜で合格された方は後期は受験しないので、後期選抜のデータはかなり少なくなっています。
資料として使えそうな件数が集まったのは、県船橋と東葛飾の2校のみです。
後期選抜は全校同じ基準で選抜していますので、総得点は「算式1を使用して修正した内申点(約135点満点)+学力検査の得点(500点満点)」で計算しています。
・県立船橋(データ6件、合格5件、不合格1件)
報告していただいた中で、合格された方の最低総得点 533点
報告していただいた中で、不合格だった方の最高総得点 529点
後期でも県船橋はその差4点まで特定できています。
合格最低総得点は530点〜533点の間でしょう。
・東葛飾(データ4件、合格1件、不合格3件)
報告していただいた中で、合格された方の最低総得点 539点
報告していただいた中で、不合格だった方の最高総得点 533点
東葛飾もその差6点まで特定できています。
合格最低総得点は530点台半ば〜後半でしょう。
5月下旬には千葉県から正式な平均点が発表になるはずですので、平均点と合わせて過去問研究の参考にしていただけたら幸いです。