今朝の新聞に県内私立高前期選抜の志願状況が掲載されました。
前回までに取り上げられなかった、ホームページで公表していない上位校についてまとめてみます。
ちなみに新聞発表の志願者数は、単願・併願や類型・特進などの区別なく、ひとくくりにした数字になっているので、あくまでも参考程度に見たほうがよいと思います。
また、倍率は形式倍率(志願者数÷定員)なので、実勢とは「大きくかけ離れた」数字になっています。
まったく参考にもならない数字なので無視しましょう。
・市川(前期 単願推薦50名 一般35名 後期35名、昨年と変わらず)
単願・一般含め1227名(昨年は908名)
昨年は日大習志野が初日に移ってきた影響で200名ほどの減少になりましたが、今年はその日習が4日目に去ったこともあり300名以上の大幅増(35%増)になりました。
志願者減+合格者増で、倍率が大幅に緩和された昨年(2.69倍、一昨年は3.87倍)のようなことは「ない」と思ったほうがよいかもしれません。
・渋谷教育学園幕張(前期 学力・帰国・特別活動の合計40名? 後期20名)
学力・帰国・特別活動含め687名(昨年は646名)
昨年は約120名の志願者増でしたが、一般入試になって3年目の今年は、さすがに落ち着いてきたように思います。
相変わらず試験科目は5科のままなので、5科受験の負担を背負える力のある生徒ばかりの激戦になるでしょう。
ところで、募集要項では30名だった定員が、新聞では40名になっていました。
定員が増えたということでしょうか?
だとしたら、受験生には朗報ですが、実際のところはどうなんでしょうか。
・専修大学松戸(前期226名 後期30名、昨年と変わらず)
E類・A類合わせて2769名(昨年は2632名)
昨年、倍率を下げた(3.47倍→2.25倍)ことで好感されたのか、137名の増になっています。
専大松戸は前期入試が2日間あるため、この志願者の中には「1日だけ」の志願者と、「2日とも」の志願者がごちゃまぜになっています。
また、E類・A類の別もわからないので、この数字だけ見て単純に志願者増と受け取ってよいのかは微妙なところです。
しかも、ここは合格者数も年による増減が激しいので、正直、実質倍率がどうなるのかはまったく読めません。
前回のコラムで、日大習志野と重複している「八千代松陰が気になります」と書きましたが、2043名(昨年は2482名)と18%ほど減らしています。
一昨年までは東邦・秀英が、昨年は市川が、今年は松陰が、という具合に、次々に重複する学校を食い物にしていく日大習志野は、実に恐ろしい学校ですね(笑)。
八千代松陰が志願者を減らしたぶん、隣接する千葉英和が14%ほどの志願者増と、思わぬおこぼれをもらった形になっています。
ところで、昭和秀英の臨時定員増や市川の日習との重複解消もあり、私立1番手校グループは、昭和秀英+353、市川+319、東邦+49、渋谷幕張+41、と合計で762名も志願者を増やしています。
これは、上位層の受験校数が増えたのか、それともチャレンジ層が増えたのか、実際のところはわかりませんが、2010年入試のひとつの特徴といえそうです。
いよいよ、明日から前期入試が始まります。
受験生は倍率に惑わされることなく、実力を発揮して来てください。(「じゃあ余計なこと書くなよ」と言われそうですが)
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