今回は、2010年入試までの流れを解説しましょう。
千葉県では冬休みが終わると、2月末まで「延々」と入試が続きます。
公立上位校志望者は、かなりきつい50日間になりますので、心しておきましょう。
それでは、入試までの日程を順を追って解説していきます。(私立の入試日程は未発表のため、昨年のものです。ご注意下さい。)
◎12月15日から、県内私立高校で「入試相談」開始
高校入試は、本人たちの知らないうちに、ここからスタートします。
この段階で、「安全校」は決定します。
◎1月16日から「県内私立前期選抜」
前期選抜(併願)の日程(昨年のものです)
16日 市川・専修大松戸・日大習志野・千葉英和
17日 東邦大東邦・昭和学院秀英・専修大松戸・国府台女子学院・日出学園
18日 渋谷教育学園幕張
19日 芝浦工業大柏・八千代松陰
第一志望(単願・専願)入試は、ほとんどが前期に行われています。
併願入試では、ほとんどの学校で前期の定員のほうが多くなっています。
定員配分を考えれば、県内私立高入試の中心は前期にあるといえます。
どうしても合格を確保したい高校は、前期から受験しましょう。
県内私立高の合格発表は、ほとんど翌日か2日後にあり、すぐにに入学手続きをしなくてはなりません。
千葉県では併願受験の場合、延納金(5万円以内)を払えば、公立の発表まで待ってもらえるのですが、前期で合格した学校に延納金を払った後、後期で更に上位の学校に合格してしまうと、また延納金を払うことになります。
併願プランを工夫することで、無駄な納入金を多少でも減らすことが可能です。
成田の前期選抜は、第一志望(特進)のみで併願はありません。
日出学園の入試は前期のみです。
渋谷幕張の前期は5科入試です。(芝浦工大柏は、昨年から3科になりました)
東邦は前期・後期とも4科(英数国理)入試です。
◎1月27日から「県内私立後期選抜」
後期選抜(併願)の日程(昨年のものです)
27日 市川・専修大松戸・国府台女子学院・千葉英和
28日 東邦大東邦・昭和学院秀英
29日 渋谷教育学園幕張・日大習志野・成田・八千代松陰
30日 芝浦工業大柏
後期は募集定員が少ないだけでなく、想定以上に合格者を絞ることがあります。
過去の入試結果(偏差値)は、あてにならないこともあるので注意が必要です。
成田の併願入試は後期のみです。
日出学園は後期選抜での入試を行っていません。
◎2月5日「公立特色化選抜」(2月12日発表)
特色化選抜の定員枠は、上位校もほぼ全校が50%になりました。
検査方法・定員などは、例年7月頃に発表になります。
2010年が最後の特色化選抜ということで、あまり変更はないとは思いますが、注意しておきましょう。
前回も書きましたが、公立高校では「選抜・評価方法」がホームページで公表されています。
必ずしも、「独自問題」=「一発勝負」ではありませんから、自分の志望校の評価方法を確認しておきましょう。
独自問題は、年による「レベル・傾向」の差が激しく、過去問は参考程度と考えた方がよいでしょう。
◎2月25・26日「公立一般入試」(3月4日発表)
一般入試では、願書提出後、「一度だけ」志願校の変更(2月19日〜22日)が出来ます。
以前は志願変更することを、中学校の先生が嫌ったものですが、最近は倍率の低めの学校へと、積極的に動くようになっています。
一般入試は、入試システムが全校同じで「完全に判明」しているため、自分の「内申点」「模試の成績」などから、かなり結果を読むことができます。
ムチャな出願をしても、奇跡は起こりにくいので、一般入試では実力相応の学校を受験することを勧めます。
千葉県の一般入試は、英語・理科・社会の、いわゆる暗記科目で高得点が可能です。
ただし、ここ2年ほど問題が難しくなっている(平均点が低めになっている)ので、上位校を目指す受験生は、早め早めの対策を心がけましょう。
最初にも書きましたが、千葉県の入試は「私立前期選抜」から「公立一般入試発表」まで50日間もあります。
この間、ずっと緊張状態が続きますから、受験生本人だけでなく、ご家族にとっても、大変な試練だと思います。
心の準備だけは、早めにしておきましょう。