私立前期選抜を今週末に控え、各校ホームページでは志願者数がアップされ始めています。
今日までに掲載されている上位校を挙げてみます。
・東邦大学付属東邦(募集人員、前期 専願・併願込み50名 後期30名、昨年は前期・後期とも40名)
専願52名 併願711名 合計763名(昨年は専願51名 併願563名 合計614名)
昨年やっと止まった志願者減は、ついに反転、増加に転じてきました。
それでも、併願は約25%の増加で、これは募集定員の増加分とほぼ同じです。
前期の合格者を、定員通り25%増で出すのなら、倍率は昨年並みの2倍前後になるでしょう。
しかし、昨年まで、前期・後期の定員が同数にもかかわらず、後期の合格者数が少ない(昨年は前期287名、後期158名)という状況でしたから、実勢に合わせて定員配分を変えたとも考えられます。
もしもそうなら、昨年並みの合格者数になると思われるので、その場合は2.5倍程度を覚悟した方がよいかもしれません。
ちなみに、同日入試の昭和秀英も志願者が増加しているので、志願者増の最大の原因は「日大習志野の移動」にあるのではないかと思われます。
・昭和学院秀英(前期 第一志望・併願込み50名 後期30名、昨年と変わらず)
第一志望・併願含め878名(昨年は701名)
易しかった一昨年から一転、昨年は例年並みの倍率に戻りましたが、「日習効果」か、東邦と同様に約25%の増加になりました。
東邦とは違い、秀英は定員が増えているわけではありませんから、かなり厳しい入試になることを覚悟しておいたほうがよいでしょう。(昨年が3.51倍ですから、4倍越えも十分ありうると思います。)
・日大習志野(前期 第一志望130名 一般170名 後期70名、昨年と変わらず)
第一志望158名 一般1991名(昨年は第一志望190名 一般1697名)
昨年、志願者を減らした日大習志野は、試験日を2日目から初日に移動させたのが効いたのか、一般は294名の増加になりました。
しかし、第一志望は昨年の合格者数(178名)をも下回る人数に。(今年、A入試に出願した人はラッキーだったかもしれませんね。)
一般は一昨年(1926名)並みに戻った形ですが、合格者も一昨年並(昨年は1106名、一昨年は1161名)に出すのかが気になるところです。
いずれにしても、倍率は若干高くなる(1.7倍〜1.8倍くらい)と思っておいた方がよいでしょう。
・芝浦工業大学柏(前期90名 後期30名、昨年は前期70名 後期50名)
前期540名(昨年は478名)
入試科目を5科から3科にしたのが効いたのか、前期の定員を増やしたのが効いたのか、約13%の増加になっています。
しかし、定員は30%近く増えているので、定員増のぶん多めに合格者を出すと、ただでさえ高くない倍率(昨年は1.34倍)が、更に下がってしまいます。
ただ、東邦と同様に、ここも実勢(昨年の合格者は前期349名、後期74名)に合わせた感があるので、昨年並みの合格者数に落ち着く可能性も高いと思います。
「今年は楽になる」とは思わないほうがよいでしょう。
ホームページに掲載していない学校も、明日か明後日には新聞に掲載されるのではないかと思います。
受験生は注意しておきましょう。(ただし、倍率を過剰に気にするのもよくありませんが。)