さくら進学クリニック 『進学コラム』

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510.公立高校の入試問題をどう読むか

こんにちは、さくらです。

早いもので冬休みも目前に迫ってきました、過去問研究は順調に進んでいますか。
今回のコラムは公立の過去問を解くときの参考にしてください。
(進学コラムでは通常は年号は西暦を使っていますが、県の出す文書はすべて平成のため今回は平成で統一しています)


下は千葉県の公立入試が前期・後期になって以降の前期の平均点です。


23年  258.9点
24年  258.4点
25年  232.3点
26年  251.9点
27年  266.5点
28年  257.5点
29年  276.1点
30年  294.3点


数字を並べただけでは変化がわかりにくいですが、グラフにしてみるとこんな感じです。

最も低かった25年から、300点に向かってほぼ一直線に上昇しているのがわかると思います。
かつて入試が1回だった頃の平均点は300点前後でしたから、33年からの入試一本化をにらんでの調整なのかもしれません。


合計点が動いていれば、教科ごとでも動いていることになります。
特に変化が顕著なのは国語です。
ここ数年でどう変わってきたのか、県が公表している得点分布グラフを見て確認していきましょう。


この得点分布グラフは例年5月に発表される「千葉県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果」に掲載されています。
最新のもの(平成30年のもの)は、千葉県教育委員会ホームページの左サイドバーから
→ 「入試・検査」
→ 「平成30年度高等学校入学者選抜情報 」
→ 「26.平成30年度千葉県公立高等学校入学者選抜の結果について<報道発表>(平成30年5月16日)」と進み
「平成30年度千葉県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果(PDF:1,150KB)」を見てください。


平成27年

90点以上 ほぼ0%  80点以上 約3%  70点以上 約13%
80点以上には90点以上を、70点以上には80点以上を含みます、以下「約」を省略します。
人数の比率(%)は私が目分量で読んだ数字で正確な数値ではありません、ご了承ください。


グラフは平均点付近を中心にきれいな三角形の山を描いています。
上位校受験者(高得点者)の得点状況を見ると90点以上の得点者はほとんどいないのがわかります。
80点以上でも受験生の3%しか存在していません。


27年前期の全受験者が39,310名ですから3%は約1,200名です。
公立御三家の受験者合計が1,598名なので、御三家でも80点未満の受験生が多数いたことになります。

反面、70点以上は13%もいて70点台の得点は難しくなかったこともわかります。


23年から27年までの5年間の国語はずっとこんな感じで、国語は高得点を取るのが難しい教科でした。


平成28年

90点以上 1%   80点以上 8%   70点以上 23%


27年では40〜50点台だった山のピークが、50〜60点台に少し右に動いています。
それでも、90点以上は全体の1%と少なく、まだまだ高得点を取るのは難しかったことがわかります。


平成29年

90点以上 2%  80点以上 13%  70点以上 34%

山のピークは完全に60点台に移り、27年と比べるとグッと右に寄った感があります。
80点以上が13%もいるので、80点台ならば佐倉・薬園台など2番手校でもゴロゴロいたはずです。


平成30年

90点以上 7%  80点以上 24%  70点以上 42%


山のピークは70点台になり、27年とはもはや全く別物のグラフになっています。
90点台が7%もいますから、むしろ高得点がしやすい教科になったといえます。


このように、公立の国語はこの4年間で急速に難易度が変わってきています。
県は難しかった国語を易しくしようとしたことはわかりますが、それが既定路線なのか、それとも試行錯誤なのかはわかりません。
33年からの一本化に向けて国語の難易度を試行錯誤しているとしたら、突然難しくなることだってありうるでしょう。
特に30年は易しすぎた感がありますから、揺り戻しがあってもおかしくありません。


上位校を目指す受験生は必ず4・5年前の難しかったころの問題も解いてみて、時間配分の厳しさを味わっておきましょう。
最近の2年分くらいを解いて「公立の国語は楽勝だな」などと思っているとひどい目にあうかもしれませんよ。



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