こんにちは、さくらです。
13・14日で公立前期選抜を終えました。
結果は発表を見なければわかりませんが、残念な結果であれば後期に向けてすぐに動き出さなければなりません。
そこで今回は前期選抜の受験状況から後期選抜の志願見通し(予想倍率)を考えてみたいと思います。
まずは、簡単な予想倍率を出してみることからはじめます。
その学校の志望者 = 前期選抜受験者 だとするならば、前期の不合格者は後期選抜も受験すると思われます。
前期不合格者 = 後期出願者 と考えれば、 前期不合格者数 ÷ 後期定員 によって簡単な予想倍率を出すことができます。
ただし、前期発表前の現段階では前期不合格者数も正確な後期定員もわかりません。
そのため 前期不合格者数 = 前期受験者数 − 前期定員 で、 後期定員 = 総定員 − 前期定員 で計算しています。
(2日間を終えた後の正式な前期受験者数は執筆段階ではわからないので、1日目の受験者数を使用しています)
例えば、県船橋高校なら
前期受験者数663名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数471名
前期不合格者数471名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率3.68倍 といった具合です。
この段階では、倍率はかなり高めの数字になります。
実際には後期では受験校を変更する受験生もいるため、後期志願者数は前期不合格者数よりも少なくなるのが普通です。
そこで、前期不合格者のうち後期も志願した生徒の割合を 後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再出願率 として計算し、
過去5年間の再出願率を参考に、後期志願者数を調整して倍率を予想してみたいと思います。
(実際の後期志願者には前期で他校を受験した生徒も含まれていますから、再出願という呼び方はふさわしくないかもしれません)
県立千葉 (前期倍率2.92倍、この倍率は前期受験者数÷前期定員で計算しています)
過去5年間の再出願率(年度の後の( )内は前期−後期の実質倍率)
後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再出願率(百分率に直しています)
2013年 (3.28−2.33倍) 248 ÷ 329 = 75.4%
2014年 (3.56−2.62倍) 278 ÷ 368 = 75.5%
2015年 (2.76−1.92倍) 196 ÷ 254 = 77.2%
2016年 (3.24−1.92倍) 211 ÷ 322 = 65.5%
2017年 (3.22−2.24倍) 231 ÷ 320 = 72.2%
県千葉は例年ほぼ70%台と再出願率が低めの学校です。
2015年が高めなのは、前期の倍率が2倍台と低かったため、後期も期待して再出願した生徒が多かったのだと思われます。
2016年に大きく下がっているのは、前年の低倍率を見て前期を受験したものの倍率が高かったため後期はあきらめたのでしょう。
2017年は前期倍率は前年とほぼ同じですが、前年の後期倍率が低かったのでやや強気の出願をしたと考えられます。
このように、前期の倍率や前年の後期倍率が低ければ再出願率は上がり、高ければ敬遠されて再出願率は下がる傾向があります。
2018年前期受験者数421名 − 前期定員144名 = 前期不合格者数277名
今年は前期の倍率が3倍を切っていますので、後期はやや強気の出願をしてくると考えられます。
そこで、再出願率を75%で計算してみます、
前期不合格者数277名 × 再出願率75% = 後期予想志願者数は208名となります。
後期予想志願者数208名 ÷ 後期定員96名 = 予想倍率2.17倍
県立船橋 (前期3.45倍)
2013年 (3.88−2.65倍) 315 ÷ 484 = 65.1%
2014年 (3.11−2.06倍) 280 ÷ 405 = 69.1%
2015年 (3.23−2.10倍) 277 ÷ 429 = 64.6%
2016年 (3.35−2.10倍) 284 ÷ 452 = 62.8%
2017年 (3.34−2.25倍) 301 ÷ 449 = 67.0%
県船橋は人気校ゆえに前期は挑戦組が多いのか、再出願率は毎年60%台とかなり低めです。
毎年倍率が高く、再出願率が低いこともあって、倍率と再出願率との相関は見えにくい学校です。
2018年前期受験者数663名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数471名
今年は前期倍率がやや高めのため、弱気に62%が再出願するとして、
前期不合格者数471名 × 再出願率62% = 後期予想志願者数は292名となります。
後期予想志願者数292名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.28倍
東葛飾 (前期3.04倍)
2013年 (2.57−1.97倍) 300 ÷ 340 = 88.2%
2014年 (2.81−2.13倍) 287 ÷ 347 = 82.7%
2015年 (3.02−2.56倍) 333 ÷ 387 = 86.0%
2016年 (2.78−2.04倍) 269 ÷ 341 = 78.9%
2017年 (2.49−1.87倍) 252 ÷ 286 = 88.1%
東葛飾は再出願率が例年ほぼ80%台と県千葉、県船橋に比べて高めの学校です。
地理的要因で他に抜けにくいということと、学区2番手の県柏とのレベル差が大きいからと考えられます。
2016年は80%を割っていますが、前年の後期倍率がかなり高かったため弱気になる受験生が多かったと思われます。
2017年は前期が2.5倍を割るほど低めの倍率になりましたから、後期は強気の出願で再出願率が高くなっています。
2018年前期受験者数584名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数392名
今年は前期倍率が大幅に上がっていますから、出願は弱気だと考えられます。
それでも再出願率高めの東葛高校ですから、極端な低下はないと考え80%の再出願率で計算すると、
前期不合格者数392名 × 再出願率80% = 後期予想志願者数は314名となります。
後期予想志願者数314名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.45倍
千葉東 (前期3.18倍)
2013年 (2.54−1.78倍) 263 ÷ 332 = 79.2%
2014年 (2.77−1.81倍) 275 ÷ 382 = 72.0%
2015年 (2.84−1.92倍) 290 ÷ 397 = 73.0%
2016年 (2.91−1.90倍) 285 ÷ 412 = 69.2%
2017年 (2.80−1.84倍) 272 ÷ 389 = 69.9%
千葉東も県千葉、県船橋と同様に再出願率は例年70%前後で低めの学校です。
千葉東は学区2番手なので他校の影響を受けるため再出願率はやや読みにくくなっています。
2018年前期受験者数686名 − 前期定員216名 = 前期不合格者数470名
今年は久しぶりの前期3倍越えということもあり、やや弱気に68%が再出願すると考えると、
前期不合格者数470名 × 再出願率68% = 後期予想志願者数は320名となります。
後期予想志願者数320名 ÷ 後期定員144名 = 予想倍率2.22倍
佐倉 (前期2.68倍)
2013年 (2.74−2.32倍) 309 ÷ 334 = 92.5%
2014年 (2.68−2.08倍) 248 ÷ 282 = 87.9%
2015年 (2.54−1.85倍) 213 ÷ 259 = 82.2%
2016年 (2.70−2.31倍) 268 ÷ 285 = 94.0%
2017年 (2.78−2.10倍) 248 ÷ 299 = 82.9%
佐倉は地理的要因で抜ける先がないためか、再出願率がかなり高めの学校です。
2016年は前年の後期倍率が2倍を割っていたため、強気の出願になったと考えられます。
全体的には再出願率がかなり高いこともあり、倍率との相関の読み取りにくい学校です。
2018年前期受験者数451名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数283名
今年は前期倍率が昨年よりやや低く、昨年の後期倍率は高くもなく低くもなくでしたから、
再出願率を87%として計算してみると、
前期不合格者数283名 × 再出願率87% = 後期予想志願者数は246名となります。
後期予想志願者数246名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率2.20倍
(再出願率90%で計算すると2.28倍になります)
薬園台 (前期2.09倍)
2013年 (3.12−2.36倍) 280 ÷ 356 = 78.7%
2014年 (2.32−1.68倍) 198 ÷ 221 = 89.6%
2015年 (2.89−2.03倍) 242 ÷ 317 = 76.3%
2016年 (2.40−1.94倍) 221 ÷ 236 = 93.6%
2017年 (2.67−2.03倍) 239 ÷ 281 = 85.1%
薬園台は前期や前年後期の倍率が低いと再出願率は高く、倍率が高いと低くという、わかりやすい傾向の学校です。
2018年前期受験者数351名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数183名
今年は倍率の低かった2014年よりさらに倍率が低いため、かなり強気の出願が考えられます。
再出願率が高くなりそうだとは想定できても、どのくらいに落ち着くのかはまったくわかりません。
とりあえず2014年よりやや高い92%で計算すると、
前期不合格者数183名 × 再出願率92% = 後期予想志願者数は168名となります。
後期予想志願者数168名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.50倍
(再出願率95%で計算すると1.55倍になります)
それなりに計算はしてみたものの、今年の薬園台は例年にない低倍率です。
他校からの流入も相当数あるかもしれず、後期はどうなるのかまったく想像もつきません
予想倍率はあまり参考にならないと考えた方がよいと思います。
市立千葉 (前期2.45倍)
2013年 (2.64−1.63倍) 192 ÷ 276 = 69.6%
2014年 (2.39−1.64倍) 193 ÷ 234 = 82.5%
2015年 (2.57−1.71倍) 198 ÷ 264 = 75.0%
2016年 (2.14−1.61倍) 187 ÷ 191 = 97.9%
2017年 (2.81−1.92倍) 227 ÷ 304 = 74.7%
市立千葉は学区3番手ということもあってか、再出願率が年によって大きく動く学校です。
(そのわりには志願者数はずっと200名前後であまり変わらない不思議な学校です)
2018年前期受験者数412名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数244名
今年は前期倍率がやや低めのため再出願率を83%として計算してみると、
前期不合格者数244名 × 再出願率83% = 後期予想志願者数は203名となります。
(やはり後期志願者数はおよそ200名になるわけです)
後期予想志願者数203名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.81倍
前期の辞退者が出て後期定員が増えるなどで、実際の倍率は予想よりも下がることが多いように思います。
予想はあくまでも予想ですので参考程度に受け取ってください。
後期選抜は願書提出後に実際の倍率を見てから志願変更ができます。
倍率が気になるなら、最終判断は志願変更で行うのがよいでしょう。
予想倍率はそれまでの大まかな目安に使ってください。