こんにちは、さくらです。
千葉県教育委員会のホームページに「平成29年度千葉県公立高等学校 「前期選抜」、「後期選抜」等の検査の内容等について」という文書が公開されています。
前期選抜の選抜枠、前期選抜2日目の検査の内容、志願理由書提出の有無、後期選抜に面接等を実施するか、などが記載されています。
普通科は特別な変化は見あたりませんが、28年度から前期選抜枠が100%までになった専門学科では変更する学校があります。
上位校でこれに関係するのは主に理数科です。
1〜4学区の理数科の前期選抜枠は以下のようです
市立千葉 60% → 75%
県立船橋 60% (変更なし)
県立柏 100% (変更なし)
佐倉 75% (変更なし)
普通科と同じ60%に設定していた市立千葉が75%に変更しています。
29年度から理数科が新設される木更津も75%です。
佐倉、木更津、市千葉の3校が75%で横並びということは、75%が2番手校のトレンドなのかもしれません。
(前期30名、後期10名とキリがいいですしね)
面白いところでは、成東が28年に80%から100%に変更したのに、29年は80%に戻しています。
28年は定員40名で受験者が42名いたにもかかわらず、合格者は31名と11名も不合格を出す特異な入試でした。
実は郡部の理数科の入試は近年かなり崩壊しています。
(「理数科=特進クラス」という状況ではなくなってきているのでしょうか)
ここ4年間(28年−27年−26年−25年)の前期の倍率を見ると
長生 1.14倍 1.10倍 1.22倍 1.22倍
佐原 1.06倍 1.66倍 1.31倍 1.53倍
成東 1.35倍 1.34倍 1.03倍 1.07倍
匝瑳 1.03倍 1.00倍 1.03倍 1.00倍
長生は2年続けて定員より少ない合格者しか出していません。
(28年:定員32受験33合格29、27年:定員32受験34合格31)
匝瑳に至っては定員割れが常態化しています。
けっこう頑張っていた佐原も28年は定員割れでした。(定員40受験38合格36)
こういう状況の中で理数科を新設する(させられる)木更津は実は迷惑なんじゃないでしょうかね。
ついでに言えば都市部の理数科は横並びの隔年現象が見られます。
やはりここ4年間(28年−27年−26年−25年)の前期の倍率です
県船橋 2.83倍 3.79倍 2.50倍 3.54倍
市千葉 1.92倍 3.13倍 2.75倍 3.17倍
県柏 1.59倍 2.63倍 1.91倍 2.72倍
見事に 28年↓ 27年↑ 26年↓ 25年↑ となっているのがわかります。
(ただし、県柏は28年に定員枠を80%→100%に拡大していますから倍率が下がって当然です)
しかし、ここに26年に新設された佐倉が加わると
佐倉 2.10倍 1.47倍 1.44倍 、佐倉だけは 28年↑ 27年↓ です。
(佐倉も定員枠を80%→75%に変更しているんですが、5%差は影響なしと考えてよいでしょう)
このままのペースで行くと29年は船橋・市千葉・柏は倍率↑で、佐倉だけ↓になるのかもしれません。
(市千葉は定員枠が拡大されるので倍率は上がらないかもしれませんが)
今回はほとんど理数科のお話でした。