こんにちは、さくらです。
9日10日で公立前期選抜を終えました。
結果は発表を見なければわかりませんが、残念な結果であれば後期に向けてすぐに動き出さなければなりません。
そこで今回は前期選抜の受験状況から後期選抜の志願見通し(予想倍率)を考えてみたいと思います。
まずは、簡単な予想倍率を出してみることからはじめます。
その学校の志望者 = 前期選抜受験者 だとするならば、前期の不合格者は後期選抜も受験すると思われます。
前期不合格者 = 後期出願者 と考えれば、 前期不合格者数 ÷ 後期定員 によって簡単な予想倍率を出すことができます。
ただし、前期発表前の現段階では前期不合格者数も正確な後期定員もわかりません。
そのため 前期不合格者数 = 前期受験者数 − 前期定員 で、 後期定員 = 総定員 − 前期定員 で計算しています。
例えば、県船橋高校なら
前期受験者数644名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数452名
前期不合格者数452名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率3.53倍 といった具合です。
この段階では、倍率はかなり高めの数字になります。
実際には後期では受験校を変更する受験生もいるため、後期志願者数は前期不合格者数よりも少なくなるのが普通です。
そこで、前期不合格者のうち後期も志願した生徒の割合を 後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再出願率 として計算し、
過去3年間の再出願率を参考に、後期志願者数を調整して倍率を予想してみたいと思います。
(実際の後期志願者には前期で他校を受験した生徒も含まれていますから、再出願という呼び方はふさわしくないかもしれません)
県立千葉 (前期倍率3.24倍、この倍率は前期受験者数÷前期定員で計算しています)
過去3年間の再出願率(年度の後の( )内は後期実質倍率)
後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再出願率(百分率に直しています)
2013年(2.33倍) 248 ÷ 329 = 75.4%
2014年(2.62倍) 278 ÷ 368 = 75.5%
2015年(1.92倍) 196 ÷ 254 = 77.2%
県千葉は例年、再出願率が低めの学校です。
2015年が高めなのは、前期受験者が少なかったため倍率低下を期待して再受験した生徒が多かったのだと思われます。
このように、前期の倍率が低ければ(不合格者が少なければ)初志貫徹する受験生が増えて再出願率は上がると考えられます。
(県千葉は最上位校のため受験生の流れはほぼ流出のみですから、特にわかりやすい形で表れるようです)
2016年前期受験者数466名 − 前期定員144名 = 前期不合格者数322名
前期不合格者数が2013年とほぼ同じなので、再出願率を75%として計算すると、
前期不合格者数322名 × 再出願率75% = 後期予想志願者数は242名となります。
後期予想志願者数242名 ÷ 後期定員96名 = 予想倍率2.52倍
県立船橋 (前期3.35倍)
2013年(2.65倍) 315 ÷ 484 = 65.1%
2014年(2.06倍) 280 ÷ 405 = 69.1%
2015年(2.10倍) 277 ÷ 429 = 64.6%
県船橋は人気校ゆえ前期に挑戦組が多いのか、再出願率はかなり低めです。
2016年前期受験者数644名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数452名
昨年並みの65%が再出願するならば、
前期不合格者数452名 × 再出願率65% = 後期予想志願者数は294名となります。
後期予想志願者数294名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.30倍
東葛飾 (前期2.78倍)
2013年(1.97倍) 300 ÷ 340 = 88.2%
2014年(2.13倍) 287 ÷ 347 = 82.7%
2015年(2.56倍) 333 ÷ 387 = 86.0%
東葛飾は県千葉、県船橋に比べれば再出願率が高めの学校です。
地理的要因で他に抜けにくいということと、学区2番手の県柏とのレベル差が大きいからと考えられます。
2014年は前年までの定員増が無くなったため、やや敬遠されて再志願率が下がったものと思われます。
2016年前期受験者数533名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数341名
昨年並みの86%が再出願するならば、
前期不合格者数341名 × 再出願率86% = 後期予想志願者数は293名となります。
後期予想志願者数293名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.29倍
千葉東 (前期2.91倍)
2013年(1.78倍) 263 ÷ 332 = 79.2%
2014年(1.81倍) 275 ÷ 382 = 72.0%
2015年(1.92倍) 290 ÷ 397 = 73.0%
千葉東も県千葉、県船橋と同様に、再出願率の低い学校です。
千葉東は学区2番手なので他校の影響を受けるため再出願率は読みにくくなっています。
2016年前期受験者数628名 − 前期定員216名 = 前期不合格者数412名
再出願率の予測は難しいですが、前期不合格者数が多めなので72%として計算すると、
前期不合格者数412名 × 再出願率72% = 後期予想志願者数は297名となります。
後期予想志願者数297名 ÷ 後期定員144名 = 予想倍率2.06倍
佐倉 (前期2.70倍)
2013年(2.32倍) 309 ÷ 334 = 92.5%
2014年(2.08倍) 248 ÷ 282 = 87.9%
2015年(1.85倍) 213 ÷ 259 = 82.2%
佐倉は地理的要因で抜ける先がないためか、再出願率がかなり高めの学校です。
また、前期不合格者数との相関が見えにくいため、再出願率の予測はしにくくなっています。
2016年前期受験者数453名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数285名
相関が見えにくいため予測は難しいですが、再出願率を85%として計算してみると、
前期不合格者数285名 × 再出願率85% = 後期予想志願者数は242名となります。
後期予想志願者数242名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率2.16倍
薬園台 (前期2.40倍)
2013年(2.36倍) 280 ÷ 356 = 78.7%
2014年(1.68倍) 198 ÷ 221 = 89.6%
2015年(2.03倍) 242 ÷ 317 = 76.3%
2014年は志願者大幅減で前期の倍率が下がったため、再出願率は大きく上がりました。
2016年前期受験者数404名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数236名
今年の前期不合格者数は2014年に近いので、再出願率は大幅に上がると考えて85%として計算すると、
前期不合格者数236名 × 再出願率85% = 後期予想志願者数は201名となります。
後期予想志願者数201名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.79倍
市立千葉 (前期2.14倍)
2013年(1.63倍) 192 ÷ 276 = 69.6%
2014年(1.64倍) 193 ÷ 234 = 82.5%
2015年(1.71倍) 198 ÷ 264 = 75.0%
市立千葉は再出願率がよく動き、予測の難しい学校です。
(その結果、志願者数がここ3年間ほとんど変わっていないのが不思議ですが)
2016年前期受験者数359名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数191名
今年は前期不合格者数がかなり少ないので、再出願率を85%として計算してみると、
前期不合格者数191名 × 再出願率85% = 後期予想志願者数は162名となります。
後期予想志願者数162名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.45倍
県立柏 (前期2.13倍)
2013年(1.74倍) 208 ÷ 199 = 104.5%
2014年(1.33倍) 158 ÷ 144 = 109.7%
2015年(1.48倍) 172 ÷ 151 = 113.9%
県柏は2013年から3年連続で前期不合格者より後期志願者のほうが多く、再出願率は100%を超えています。
2016年前期受験者数357名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数189名
前期不合格者数は1013年に近いので、再出願率を105%として計算すると、
前期不合格者数189名 × 再出願率105% = 後期予想志願者数は198名となります。
後期予想志願者数198名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.77倍
前期の辞退者が出て後期定員が増えるなどで、実際の倍率は予想よりも下がることが多いように思います。
予想はあくまでも予想ですので、参考程度に受け取ってください。