さくら進学クリニック 『進学コラム』

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385.公立後期選抜の見通し

こんにちは、さくらです。
いよいよ、明日は公立前期選抜の発表です。
結果は発表を見なければわかりませんが、残念な結果であれば後期に向けてすぐに動き出さなければなりません。


前期発表から後期願書提出まで時間がないので、すでに後期の願書を用意しているかもしれません。
しかし、後期は願書提出後に志願の変更ができます。
レベルがほぼ同じ学校間ならば、倍率の低いほうに変更するのも悪い作戦ではありません。
そこで今回は前期選抜の受験状況から後期選抜の志願見通し(予想倍率)を考えてみたいと思います。


まずは、簡単な予想倍率を出してみることからはじめます。
その学校の志望者 = 前期選抜受験者 だとするならば、前期の不合格者は後期選抜も受験すると思われます。
前期不合格者 = 後期出願者 と考えれば、 前期不合格者数 ÷ 後期定員 によって簡単な予想倍率を出すことができます。


ただし、前期発表前の現段階では前期不合格者数も正確な後期定員もわかりません。
そのため 前期不合格者数 = 前期受験者数 − 前期定員 で、 後期定員 = 総定員 − 前期定員 で計算しています。


例えば、県船橋高校なら
前期受験者数621名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数429名
前期不合格者数429名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率3.35倍 といった具合です。
この段階では、倍率はかなり高めの数字になります。


実際には後期では受験校を変更する受験生もいるため、後期志願者数は前期不合格者数よりも少なくなるのが普通です。
そこで、前期不合格者のうち後期も志願した生徒の割合を 後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再出願率 として計算し、
過去3年間の再出願率を参考に、後期志願者数を調整して倍率を予想してみたいと思います。
(実際の後期志願者には前期で他校を受験した生徒も含まれていますから、再出願という呼び方はふさわしくないかもしれません)



県立千葉 (前期倍率2.76倍、この倍率は前期受験者数÷前期定員で計算しています)


過去3年間の再出願率(年度の後の( )内は後期実質倍率)
後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再出願率(百分率に直しています)


2012年(2.64倍)  298 ÷ 426 = 70.0%  
2013年(2.33倍)  248 ÷ 329 = 75.4%  
2014年(2.62倍)  278 ÷ 368 = 75.5%  


県千葉は例年、再出願率が低めの学校です。
2012年は前期の倍率が高く不合格者が426名と多かったため、後期の受験を見送る生徒が多かったようです。
このように、前期の倍率が高ければ(不合格者が多ければ)あきらめる受験生が増えて再出願率は下がると考えられます。
(県千葉は最上位校のため受験生の流れはほぼ流出のみですから、特にわかりやすい形で表れるようです)


2015年前期受験者数398名 − 前期定員144名 = 前期不合格者数254名
前期不合格者数が昨年より100名以上少ないので、再出願率は上がると考えられ80%が再出願するならば、
前期不合格者数254名 × 再出願率80% = 後期予想志願者数は203名となります。


後期予想志願者数203名 ÷ 後期定員96名 = 予想倍率2.11倍 
(県千葉は例年、定員よりやや多く合格者を出すので、昨年と同じ106名が合格すると1.92倍と2倍を切ります)



県立船橋 (前期3.23倍)


2012年(2.33倍)  266 ÷ 381 = 69.8%  
2013年(2.65倍)  315 ÷ 484 = 65.1%  
2014年(2.06倍)  280 ÷ 405 = 69.1%  


船橋も県千葉と同様に再出願率の低い学校です。
特にこの3年間は70%を割る低い数字になっています。(2011年は72.8%でした)


2015年前期受験者数621名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数429名
昨年並みの69%が再出願するならば、
前期不合格者数429名 × 再出願率69% = 後期予想志願者数は296名となります。


後期予想志願者数296名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.31倍



東葛 (前期3.02倍)


2012年(1.91倍)  290 ÷ 330 = 87.9%  
2013年(1.97倍)  300 ÷ 340 = 88.2%  
2014年(2.13倍)  287 ÷ 347 = 82.7%  


東葛飾は県千葉、県船橋に比べれば再出願率が高めの学校です。
地理的要因で他に抜けにくいということと、学区2番手の県柏とのレベル差が大きいからと考えられます。
2014年は前年までの定員増が無くなったため、やや敬遠されて再志願率が下がったものと思われます。


2015年前期受験者数579名 − 前期定員192名 = 前期不合格者数387名
昨年並みの83%が再出願するならば、
前期不合格者数387名 × 再出願率83% = 後期予想志願者数は321名となります。


後期予想志願者数321名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.51倍



千葉東 (前期2.84倍)


2012年(1.85倍)  281 ÷ 377 = 74.5%  
2013年(1.78倍)  263 ÷ 332 = 79.2%  
2014年(1.81倍)  275 ÷ 382 = 72.0%  


千葉東も県千葉、県船橋と同様に、再出願率の低い学校です。
千葉東は学区2番手なので他校の影響を受けるため再出願率は読みにくくなっています。


2015年前期受験者数613名 − 前期定員216名 = 前期不合格者数397名
再出願率の予測は難しいですが75%として計算すると、
前期不合格者数397名 × 再出願率75% = 後期予想志願者数は298名となります。


後期予想志願者数298名 ÷ 後期定員144名 = 予想倍率2.07倍



佐倉 (前期2.54倍)


2012年(1.65倍)  220 ÷ 259 = 84.9%  
2013年(2.32倍)  309 ÷ 334 = 92.5%  
2014年(2.08倍)  248 ÷ 282 = 87.9%  


佐倉は地理的要因で抜ける先がないためか、再出願率がかなり高めの学校です。
また、前期不合格者数との相関が見えにくいため、再出願率の予測はしにくくなっています。


2015年前期受験者数427名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数259名
前期不合格者数との相関が見えにくいため、再出願率を90%として計算してみると、
前期不合格者数259名 × 再出願率90% = 後期予想志願者数は233名となります。


後期予想志願者数233名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率2.08倍



薬園台 (前期2.89倍)


2012年(1.87倍)  221 ÷ 289 = 76.5%  
2013年(2.36倍)  280 ÷ 356 = 78.7%  
2014年(1.68倍)  198 ÷ 221 = 89.6%  


2014年は志願者大幅減で前期の倍率が下がったため、再出願率は大きく上がりました。


2015年前期受験者数485名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数317名
前期不合格者数が100名近く増えているので、再出願率は下がると考えられ80%として計算すると、
前期不合格者数317名 × 再出願率80% = 後期予想志願者数は254名となります。


後期予想志願者数254名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率2.27倍



市立千葉 (前期2.57倍)


2012年(1.86倍)  219 ÷ 271 = 80.8%  
2013年(1.63倍)  192 ÷ 276 = 69.6%  
2014年(1.64倍)  193 ÷ 234 = 82.5%  


2013年はなぜか再出願率が70%を切りましたが、2014年は80%台に戻っています。


2015年前期受験者数432名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数264名
再出願率を80%として計算してみると、
前期不合格者数264名 × 再出願率80% = 後期予想志願者数は211名となります。


後期予想志願者数211名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.88倍



県立柏 (前期1.90倍)


2012年(1.67倍)  199 ÷ 225 = 88.4%  
2013年(1.74倍)  208 ÷ 199 = 104.5%  
2014年(1.33倍)  158 ÷ 144 = 109.7%  


県柏はもともと再出願率が高めの学校ですが、
13年、14年は前期不合格者より後期志願者のほうが多くなり、2年連続の100%超えとなっています。


2015年前期受験者数319名 − 前期定員168名 = 前期不合格者数151名
前期不合格者数はほぼ昨年と変わらないので、再出願率は100%を超え105%として計算すると、
前期不合格者数151名 × 再出願率105% = 後期予想志願者数は159名となります。


後期予想志願者数159名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.42倍



前期の辞退者が出て後期定員が増えるなどで、実際の倍率は予想よりも下がることが多いように思います。
予想はあくまでも予想ですので、参考程度に受け取ってください。



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