さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

 千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです
 受験勉強のやり方など勉強に関するアドバイスは、もうひとつのブログ さくらweb進学塾 に掲載しています
 高校受験Q&A、上位校の入試状況などは さくら進学クリニック にまとめています

 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

 さくら進学塾のホームページ に進学コラム特別編「公立上位校受験は普通の高校受験とは違う」を掲載中です

 さくら進学塾では3月より新年度授業を開始しています
 現在、中2・中3生を募集しています
 詳しくは>>さくら進学塾のホームページ をご覧ください

356.県船橋と佐倉の大学進学状況

こんにちは、さくらです。


そろそろ、各高校のホームページに大学合格者数が出揃ってきました。
(もう5月も終わりですから、まだ掲載していない高校の担当者は職務怠慢でしょう)
大学合格実績は志望校選択のための大切な情報のひとつですから、しっかり確認しておきたいものです。


ところで、県船橋高校のホームページには「大学合格者数」だけでなく「進学者数」も掲載されています。
多くの高校が公表している大学合格者数は「のべ」の合格者数です。
1人で早稲田大の政治経済学部と法学部と商学部に合格すると「早稲田大3名」とカウントされます。
これでは実際に「どの大学」に「何名」進学しているのか知ることはできません。


船橋のように進学者数まで公表していれば、実際の進路状況を正しくつかむことができます。
進学者数まで公表している学校はとても少ないので、県船橋のこの姿勢は大変評価できるものです。


今年は佐倉高校もホームページで現役生の進学者数を公表しています。
現役生に限られるのは残念ですが、とても価値ある行動だと思います。


そこで、今回のコラムでは現役生を中心に県船橋と佐倉の大学進学状況を探ってみたいと思います。
(数字はすべて県船橋高校と佐倉高校のホームページによります)
船橋、佐倉とも定員は8クラス(320名)です。(県船橋は理数科を含みます)


ところで、このコラムの目的は「高校受験生に将来の展望を語ること」にあります。
高校や大学を序列化することが目的ではありませんので、今回のコラムに対するコメントは節度のあるものを望みます。
(当コラムの趣旨に反すると判断したコメントは私の判断で削除いたします)



県立船橋高校


5名以上の現役進学者のいる大学


千葉大学      44名(合格者数45名)
早稲田大学    24名(51名)
筑波大学      13名(13名)
慶應義塾大学   9名(15名)
立教大学      9名(44名)
上智大学      7名(18名)
東京理科大学   6名(35名)
青山学院大学   6名(18名)
法政大学      6名(27名)
東京大学      5名(5名)
一橋大学      5名(5名)
明治大学      5名(45名)
東邦大学      5名(20名)


これを見ると、県船橋千葉大と早稲田大に多く進学する学校だということがわかります。
国立大では千葉から近い筑波大への進学者も2桁を超えています。
少数ながら東京大、一橋大といった超難関大への進学者もいます。


私立大では、早慶上智、東京理科、MARCH(明治、青学、立教、中央、法政)レベルまでが主な進学先だといえます。



浪人込みで10名以上の進学者のいる大学を見ると、若干順番が変わり一橋大や東京大が上位に食い込んできます。


千葉大学      55名(合格者数57名)
早稲田大学    36名(77名)
筑波大学      17名(17名)
一橋大学      14名(14名)
東京理科大学   13名(80名)
慶應義塾大学   11名(40名)
立教大学      11名(66名)
東京大学      10名(10名)


船橋の東大合格者は3・4名程度が普通でしたが、昨年は9名の合格を出し、今年はついに2桁に届きました。



現役生の話に戻りますが、県船橋で今年、現役で四年制大学に進学したのは228名です。
うち、国公立大学防衛大学校など準大学を含む)に進学したのは109名で四大進学者の48%となっています。
現役進学者の約半数が国公立というのは胸を張ってよい実績でしょう。


しかし、109名を8クラスで割れば1クラス13〜14名ですから、クラスの上位3分の1には入っている必要があります。
船橋に合格するだけで手一杯という生徒には国公立大への進学は遠い道のりでしょう。
高校受験は「合格すればそれでよい」とは決して思わないようにすべきです。



県立佐倉高校


5名以上の現役進学者のいる大学


千葉大学      27名(合格者数27名)
立教大学      16名(36名)
明治大学      15名(44名)
早稲田大学     14名(28名)
法政大学      10名(40名)
青山学院大学   8名(13名)
東洋大学      8名(35名)
筑波大学      7名(7名)
学習院大学    7名(17名)
東邦大学      7名(16名)
日本大学      7名(35名)
慶應義塾大学   6名(10名)
東京農業大学   6名(17名)
上智大学      5名(11名)
東京理科大学   5名(21名)


佐倉高校でも最も進学者が多いのは千葉大です。
東大や一橋大は厳しいものの、県船橋で上位だった千葉大・早稲田大・筑波大・慶應大は佐倉でも上位に入っています。
ただし、これら上位大学の進学者数は県船橋の半分強なので、かなり頑張る必要があるでしょう。


10名以上進学者のいる5校の中に立教大、明治大、法政大が入っていて、東洋大や日本大も顔を出しているのが県船橋との違いでしょう。
合格者数に対する進学者数の割合を計算してみても、県船橋では立教大20%、明治大11%と「ほぼ滑り止め」扱いなのに対して、
佐倉では立教大44%、明治大34%と「進学前提の受験」が多いように感じます。


国公立大学への進学状況を見てみましょう。
現役で四年制大学に進学したのは212名で、うち、国公立大学(準大学を含む)に進学したのは54名と四大進学者の26%です。
ここでも、佐倉は県船橋の半分強という数字です。


54名を8クラスで割れば1クラス7名弱ですから、クラスの10番以内に余裕で入っている必要があります。
1年生から予習・復習と問題演習をしっかりやって、3年間上位をキープし続けなければ現役での国公立大への進学は難しいでしょう。
佐倉は学区トップ校だからなどと安心していたら、とんでもないことになります。



以上、県船橋と佐倉の大学進学状況を見てきましたが、これはあくまでも過去の事例です。
今年、県船橋から東大に10名進学したからといって、あなたが県船橋に進学したら東大に行けるという保証は何もありません。


それなりの進学校であれば、どこの高校に進学しても学べる内容に大きな違いはありません。
大切なのは「どの高校を出たか」ではなく、「どれだけの勉強をしてきたか」であることを忘れないでください。
大学進学実績は学校の「指導の成果」というよりも、生徒1人1人の「努力の成果」の積み重ねなのです。



ランキングに参加しています。
クリックすると投票していただけます(ランキングの画面が開きます)、よろしくお願いします。
にほんブログ村 受験ブログ 高校受験(塾・指導・勉強法)へ人気ブログランキングへ

「さくら進学クリニック」に戻る
「進学コラム」のTOPに戻る

 《コメントについてのお願い》
 ・コメントはできるだけ最近のコラムにお願いいたします、古いコラムにコメントしていただいても気づかない場合があります
 ・コメント欄はコラムに対するご意見やご質問、受験情報を書き込んでいただくものです
  読者のコミュニケーションの場ではありませんので、掲示板的な書き込みはご遠慮ください
 ・情報は中学校や高校からなど確証のあるものをお願いいたします、うわさ話などの不正確な情報は書き込まないでください
 ・受験勉強のやり方など勉強に関するご相談は「さくらweb進学塾」に書き込みをお願いいたします
 ・ネット上に個人情報をさらすことはトラブルの元になります
  ご相談以外で、成績、志望校、部活動などの個人情報を書き込まないようにしてください
 多くの受験生や保護者の方が見ています、他人を不快にしない、役に立つコメントをお願いいたします
 不適切なコメントと判断した場合、削除させていただく場合があります