こんにちは、さくらです。
千葉県教育委員会から「県立高等学校入学者選抜方法の改善について」が発表されました。
平成28年度(現中2生)以降の公立高校入試の選抜方法が確定しています。
現在の千葉県公立高校入試は前期・後期に分けての実施となっています。
近隣の県では入試を複数回実施することによる問題点の指摘から一本化(入試を1回にする)が進んでいます。
(埼玉、神奈川、茨城の各県ではすでに一本化しています)
千葉県でも近いうちに入試を一本化するのではないかと思われていましたが、それは先延ばしとなったようです。
内容を要約すると以下のようになります。
専門学科及び総合学科の前期選抜の選抜枠を50%以上100%以内(現行は80%以内)とする。
ただし、普通科を改編した総合学科については普通科と同様とする。
前期選抜の発表から後期選抜の入学願書提出までの期間を2日(現行は1日)とする。
期間を空けるために前期選抜の検査日を1日程度早める。
前期選抜における志願理由書の提出を廃止する。
入学確約書の中学校長の公印を無くし、保護者印のみとする。
平成28年度入試からの実施となっていますが、志願理由書と入学確約書については27年度から実施されます。
生徒が集まりにくい専門学科に青田買いを認めるということだけで、普通科志望の受験生にとって大きな変更はありません。
「普通科を改編した総合学科」とは、進学重視の総合学科になることが発表された小金高校を指していると思われます。
選抜枠の変更で上位生に関係しそうなのは理数科でしょう。
佐倉や県柏のように前期上限の80%の募集をしている学校は、
前期の選抜枠を100%にする(つまり前期のみの入試になる)可能性があるかもしれません。
前期発表から後期願書提出まで2日空くことは受験生にとってプラスになる変更でしょう。
2日間あれば、後期の出願校について中学校や塾の先生と相談することもできるはずです。
(前期・後期が始まった当初は前期発表の翌日に後期願書提出だったことを考えると、ずいぶん改善されたといえます)
入試直前に受験勉強を妨害するだけの無意味な作文(志願理由書)を書かされることが無くなったのもプラス材料です。
しかも、27年度(現中3生)から実施ということですから素晴らしい英断です。
受験生にも、中学校の先生にも(読まなくてよくなった高校の先生にも)歓迎されるでしょう。
(現場を見たわけではありませんが、中学校の先生が志願理由書の指導に割いていた労力を考えると胸が痛くなります)
全体的には入試一本化が見送られたことで「がっかり」な印象です。
ただ、細かな部分には改善が見られますから、若干の進歩はあったというべきかもしれません。
文書は現在、県教委のホームページの新着情報「4月17日 平成26年度第2回千葉県教育委員会会議(定例会)結果」に掲載されています。
第5号議案「県立高等学校入学者選抜方法の改善について」をその場で開くかダウンロードしてご覧ください。