こんにちは、さくらです。
中学校では卒業式が行われている頃だと思います。
この間まで受験生だったみなさん、卒業おめでとうございます。
受験勉強のためにやりたいことができなかったぶん、高校入学まで存分に羽を伸ばしてください。
同時に高校生になるための準備も進めていきましょう。
数学の予習は進んでいますか?
数学以外の科目も、教科書を入手したらざっと目を通しておくとよいでしょう
卒業を迎えた皆さんに、春休みに読みたい本を2冊紹介します。
この機会を利用して、未来の自分の土台を作るためのヒントをつかんでください。
「君たちはどう生きるか」 吉野源三郎 (岩波文庫)
新しい世界に向かう君に贈る本の定番です。
初版は1937年と古いものですが、今読んでも若者の本質に変わりはないと感じます。
主人公のコペル君は旧制中学の2年生。
本編中にも出てきますが、旧制中学に通う=エリートという時代です。
公立上位校には旧制中学を母体に持つ学校も多いので、読んでおくとよい心構えになると思います。
大人になってから読んでも得るもののある本ですが、10代に読んでおけばよかったと後悔もさせてくれます。
最後につけられた丸山真男の回想も秀逸です。(これは大人が読みたいものです)
中高生が自分から買うような本ではないので、ぜひプレゼントしてあげたい1冊です。
君たちはどう生きるか |
「社会の仕組み」について経済学者の筆者がわかりやすく教えてくれる一冊です。
1978年発行とやや古い本ですが、今の生徒が読んでも現在のこととして受け取れるでしょう。
食糧問題、エネルギー問題、格差、社会とお金、など、まさに現在問題になっているテーマが語られています。
「常識は本当に常識なのか」「見えていない部分を考えてみよう(疑ってみよう)」
という視点は、大人が読んでもハッとさせられます。
(私も大学生の頃に伊東先生の「天地をひっくり返すような考え方」に出会い感動したものです)
原発について、30年以上も前に「経済の観点から不必要である」と説いていることにも驚きます。
「君たちはどう生きるか」が倫理面(内面)を中心に書かれているのに対して、こちらは実生活に役立つ考え方が中心になっています。
中高生にはこちらのほうが面白くてわかりやすいでしょう。
(個人的には「君たちはどう生きるか」よりこちらのほうがオススメです)
これも、自ら手に取るような本ではないかもしれません。
君たちの生きる社会 |
春休みには高校生になるための準備も始めてください。
上位校進学者で数学が得意なら、応用力も身につけられる赤チャートがオススメ。
数学が得意なら多少難しいくらいの方が面白みを感じられるでしょう。
チャート式数学1+A新課程 数研出版
チャート式数学1+A新課程 |
特に数学が得意というわけではなければ黄チャートがオススメ。
予習として使うのなら、これで十分でしょう。
新課程チャート式解法と演習数学1+A 数研出版
新課程チャート式解法と演習数学1+A |
チャート式は大学受験(センター試験)まで3年間使えます。