さくら進学クリニック 『進学コラム』

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337.公立高校進路志望調査を読む

こんにちは、さくらです。
今朝の新聞に「公立高校の進路志望調査」が掲載されました。


これは中3生の志望状況を調査した数字です。
調査は県内私立入試の前に行っているので、私立前期の結果によって動く生徒の分は含まれていません。
実際の願書提出状況とは異なりますので気をつけてください。


今回は、この調査結果から公立1・2番手校の入試傾向を読み取ってみたいと思います。


まずは、公立1・2番手校(普通科)の志望状況をまとめておきます。


県千葉  (定員240名)  志望者569名   倍率2.37倍
船橋  (定員320名)  志望者700名   倍率2.19倍
東葛飾  (定員320名)  志望者616名   倍率1.93倍
千葉東  (定員360名)  志望者636名   倍率1.77倍
佐倉    (定員280名)  志望者493名   倍率1.76倍
薬園台  (定員280名)  志望者421名   倍率1.50倍
市千葉  (定員280名)  志望者445名   倍率1.59倍
県柏    (定員280名)  志望者339名   倍率1.21倍


この倍率は前期・後期を合計した全定員に対する倍率です。
前期選抜における倍率ではありません。
(前期選抜は定員の6割なので、前期の倍率はこれよりも高くなります)


次に、過去3年間の「調査」と「実際の志願状況」を比較して、今年の傾向を考えていきたいと思います。
調査での志望者数 → 前期選抜での志願者数 (増減、志願率) 前期実質倍率 の順に記載していきます。


志願率とは「調査での志望者数」のうち「実際に前期選抜に志願した数」の割合のことで、
「前期選抜志願者数」÷「調査での志望者数」×100で計算しています。


県立千葉 (前期定員144名)

2011年  553名 → 513名 (−40名、93%)  3.35倍
2012年  650名 → 594名 (−56名、91%)  3.96倍
2013年  575名 → 478名 (−97名、83%)  3.28倍
2014年  569名


県千葉はほぼ昨年並みの志望者数となっています。
昨年は国立大付属(筑波大付、学芸大付など)と試験日が重複したため志願率が下がりました。
今年も国立との重複は続くので、昨年に近い入試になりそうです。


志願率が85%程度なら、前期の志願倍率は3.5倍ほどになります。
内進生があるため、恒常的な高倍率になってしまうのは県千葉の宿命なのでしょう。



県立船橋 (前期定員192名)

11年  645名 → 510名 (−135名、79%)  3.00倍
12年  651名 → 566名 (−85名、87%)  3.27倍
13年  784名 → 658名 (−126名、84%)  3.88倍
14年  700名


船橋は昨年の高倍率が敬遠されたのか志望者は減少しています。
志願率が85%程度なら、前期の志願倍率は3.1倍ほどになります。
今年は1クラス定員増になっているので、昨年のような異常な高倍率にはならなくてすみそうです。
(それでも3倍もいけば十分に高倍率ですが)



東葛 (前期定員192名)

11年  652名 → 647名 (−5名、99%)  3.32倍
12年  575名 → 566名 (−9名、98%)  2.53倍
13年  602名 → 560名 (−42名、93%)  2.57倍
14年  616名


東葛飾は2年続けての定員増が終わり8クラスに戻ります。
志願率が95%程度なら、前期の志願倍率は3.0倍ほどになります。
志望者は減っていないので、クラス減の影響はそれなりに出てしまいそうです。



千葉東 (前期定員216名)

11年  614名 → 518名 (−96名、84%)  2.67倍
12年  672名 → 604名 (−68名、90%)  2.75倍
13年  648名 → 553名 (−95名、85%)  2.54倍
14年  636名


千葉東は3年続けての1クラス定員増になっています。
志望者はほぼ昨年並みなので、昨年に近い入試になりそうです。
志願率が87%程度なら、前期の志願倍率は2.6倍ほどになります。



続いて2番手校を見ていきましょう。


佐倉 (前期定員168名)

11年  464名 → 459名 (−5名、99%)  2.36倍
12年  458名 → 453名 (−5名、99%)  2.35倍
13年  543名 → 528名 (−15名、97%)  2.74倍
14年  493名


佐倉は理数科が新設される関係で普通科は1クラス減になっています。
志望者が減少しているように見えますが、理数科の48名を含めると昨年並みの541名です。
ほぼ昨年並みの入試になると考えてよいでしょう。


佐倉は地域性なのか志願率が非常に高いのが特徴です。
志願率が例年並みの98%程度なら、前期の志願倍率は2.9倍ほどになります。



薬園台 (前期定員168名)

11年  503名 → 462名 (−41名、92%)  2.71倍
12年  507名 → 467名 (−40名、92%)  2.72倍
13年  593名 → 527名 (−66名、89%)  3.12倍
14年  421名


薬園台は172名の大幅減になっています。
昨年の高倍率が敬遠されたにしても減りすぎです、いったい何があったのでしょうか。
志願率が90%程度なら、前期の志願倍率は2.3倍ほどになります。
このまま入試を迎えたら、近年にない落ち着いた入試になりそうです。



市立千葉 (前期定員168名)

11年  506名 → 437名 (−69名、86%)  2.57倍
12年  501名 → 440名 (−61名、88%)  2.61倍
13年  506名 → 447名 (−59名、88%)  2.64倍
14年  445名


ここ数年、無風状態だった市立千葉もやや志望者を減らしています。
志願率が88%程度なら、前期の志願倍率は2.3倍ほどになります。



県立柏 (前期定員168名)

11年  400名 → 323名 (−77名、81%)  1.92倍
12年  445名 → 394名 (−51名、89%)  2.34倍
13年  428名 → 369名 (−59名、86%)  2.18倍
14年  339名


県柏も志望者を減らしています。
志願率が85%程度なら、前期の志願倍率は1.7倍!ほどになります。
もともと上位校としては倍率が低めだっただけに穴場になってしまいそうです。



1・2番手校をざっと見てきましたが、これは過去のデータに基づいた予測にすぎません。
想定外の動きをする場合もありますので、あくまでも参考程度に見てください。


昨年までの入試結果は進学研究会や総進図書のホームページに掲載されています。
1・2番手校以外について調べたい場合は参考になさってください。


前期の願書提出まで残り1週間ほどです。
ここで悩むことでプラスになることはひとつもありません。
前期がダメでも後期があります、こんな調査の数字は気にせず初志貫徹で頑張ってください。



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