さくら進学クリニック 『進学コラム』

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「280.県船橋高、東葛飾高の進路実績」

こんにちは、さくらです。

今回は「県船橋東葛飾の進路実績」について見ていきます。


船橋東葛飾のホームページには「大学合格者数」だけでなく「進学者数」まで掲載されています。
多くの高校が公表している「大学合格者数」は「のべ」の合格者数です。
1人で早稲田大の政治経済学部、法学部、商学部に合格すると「早大3名」とカウントされます。
これでは、実際に「どこの大学」に「何名」進学しているのか知ることはできません。


両校のように「進学者数」まで公表していれば、「○○大学に何名進学しているのか」を正しくつかむことができます。
「進学者数」まで公表している学校は少ないので、両校の姿勢は大変評価できるものです。
そこで、ここでは「進学者数」に着目して、両校の進路の実際を見ていきたいと思います。
(数字は、すべて両校のホームページによります)


ここでは基本的に「現役」と「既卒」(浪人)を合計した数字を扱います。
現役と既卒をどう区別して考えるかは、人によりさまざまだと思います。
今回は、「この高校から何名ぐらい進学しているのか」という点に的を絞りたいので、現浪込みの数字で話を進めていきます。


◎どこの大学に数多く進学しているのか


まず初めに、「進学者数」の多い大学を見ていきましょう。
船橋東葛飾で「2桁以上」の進学者のいる大学を順に挙げてみます。(現浪込みの数字です)


県立船橋高校 (2012年度 大学進学者数313名、現役226名、既卒87名)


千葉大     51名(合格者数60名)
早稲田大    38名(126名)
筑波大     21名(25名)
東京理科大  18名(108名)
慶應義塾大  15名(31名)
明治大     15名(131名)
一橋大     13名(13名)
上智大     12名(48名)



県立東葛飾高校 (2012年度 大学進学者数311名、現役227名、既卒84名)


早稲田大    43名(111名)
筑波大     33名(36名)
千葉大     25名(26名)
慶應義塾大  24名(46名)
東京理科大  21名(104名)
立教大     17名(70名)
明治大     16名(100名)


船橋東葛飾とも同じような大学が並んでいます。
両校とも地元国立大である千葉大、筑波大と、上位私立大に多く進学していることがわかります。


船橋東葛飾ともに、千葉、筑波、早稲田、慶応の4大学で大学進学者の4割を占めます。
船橋東葛飾は「地元国立大や上位私立大」に多く進学する高校だといってよいでしょう。


◎超難関大への進学状況はどうか


それでは、東京大、一橋大、東京工業大といった「超難関大」への進学数はどうでしょうか。


船橋高校


東京大      4名(昨年は3名)
一橋大     13名(6名)
東京工業大   4名(9名)

合計21名(18名)


東葛飾高校


東京大      1名(4名)
一橋大      3名(4名)
東京工業大   4名(8名)

合計8名(16名)


一橋大に13名もの合格者を出している県船橋に対し、東葛飾は苦戦した年だったようです。
船橋東葛飾ともに原則8クラス編成(県船橋は理数科含め)ですから、「超難関大」に進学するためには「クラスで2・3番」にいなければいけないことになります。
旧帝大や、国公立大医学部への進学者を考慮しても、「クラスで5番以内」はキープしていく必要があるでしょう。


県内では難関校といわれる県船橋東葛飾でさえ、「超難関大」に進学するのは非常に難しいということです。
まわりと同じような高校生活を送っていては、とても達成できそうもありません。
高校進学段階から超難関大、特に東大を目指しているのなら、県立千葉高(東大31名)か渋谷幕張高(49名)に進むべきでしょう。


◎国公立大への進学状況はどうか


景気が厳しい中「大学は国公立に」という希望は多いと思います。
国公立大(防衛大学校を含む)への進学者数、進学率と、5名以上の進学者のいる大学を見てみましょう。


船橋高校 158名 (大学進学者数313名、国公立進学率50%(昨年は42%))


千葉大      51名(合格者数60名)
筑波大      21名(25名)
一橋大      13名(13名)
東京外語大    7名(7名)
お茶の水女子大  6名(6名)
北海道大      5名(5名)
東京学芸大    5名(5名)
東京農工大    5名(5名)


東葛飾高校 113名 (大学進学者数311名、国公立進学率36%(昨年は34%))


筑波大      33名(36名)
千葉大      25名(26名)


この進学率を「高い」と感じるのか「低い」と感じるのかは、人それぞれだと思います。
両校の比較では、国公立志向がより高いのは県船橋だといえそうです。(昨年も一昨年も同様の傾向でした)
船橋に進学すると、「国公立大を目指そう」という雰囲気があるのは間違いないでしょう。


ただし、これは地元国立大である千葉大学が、東葛飾のある柏から遠い(松戸にある園芸学部をのぞく)ことに起因すると思われます。

東葛飾は5名以上の進学先が筑波大と千葉大の2大学しかなく、早稲田大、慶応大の進学率(合格者の進学した割合)が県船橋より高いので、「遠くの国立大より、近くの(都会の)上位私大」という志向があるように感じます。


◎県船橋東葛飾志望の受験生へ


船橋東葛飾の進路実績を見てきて、「有名大学への進学は甘くない」ということがわかると思います。
「超難関大」を含め、前出の4大学(千葉、筑波、早稲田、慶応)までに進学するためには、校内で上位50%(浪人込みでも)には入っている必要があるでしょう。


見方を変えれば、明治、立教レベルの大学なら半分以下にいても進学できるということですから、県船橋東葛飾の実力はたいしたものだとも言えます。
しかし、例えば、明治大学には両校とも100名以上の合格を出していますが、進学率は10%台と低く、両校の生徒にとって明治大は「次善校」や「安全校」にはなっても積極的に進みたい大学ではないことがわかります。(東京理科大も同じような傾向です)
そう考えると、努力して県船橋東葛飾に進学したのに、大学は「MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)」以下のレベルでは、悔いが残る大学進学になってしまいそうです。


船橋東葛飾を目指している受験生は、高校に合格すれば、あとは「楽しい高校生活」が待っていると思ってはいけません。
高校入学後もしっかり勉強して、「上位50%以内」を維持する必要があることを頭に入れておきましょう。


「上位50%以内」に入るということは、高校受験では「前期選抜での合格を目指そう」ということになります。

「合格すること」だけを目標にせず、「上位50%以内」に入ることを意識して、強い意志を持って頑張ってください。



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