今朝の新聞に、県がまとめた私立高校の志願状況が掲載されました。
渋谷幕張、市川、専大松戸は、例年、ホームページで志願者数を発表しないので新聞発表が頼りです。
ただ、新聞発表では単願・併願などの区別がなく、まとめた数字になっているので参考程度に見たほうがよいでしょう。
また、倍率は志願倍率(志願者数÷定員)なので、実勢(実質倍率)とは「大きくかけ離れた」数字になっています。
まったく参考にもならない数字なので気にしないようにしましょう。
・渋谷教育学園幕張 (前期 学力・帰国・特別活動の合計50名 後期50名、昨年は前期、後期とも30名)
学力・帰国・特別活動含め725名 (昨年は685名)
前期、後期とも定員20名増の渋谷幕張は+40名と微増です。
定員増加分に比べると志願者増加分の割合は小さいので、倍率は若干低下するのかもしれません。
ただ、ハイレベルな入試に変わりはなく、楽になるということはないでしょう。
・東邦大学付属東邦 (前期 専願・併願込み50名 後期30名、昨年と変わらず)
専願・併願あわせて902名 (昨年は748名)
昨年は志願者を減らした東邦ですが、今年は150名を超える増加になっています。
臨時定員増の昭和秀英が志願者減で、定員に変化なしの東邦が志願者増なのは不思議な気がします。
もっとも、東邦は前期の倍率が昨年、一昨年と2年続けて2倍を割っていますから、倍率の低さが評価されたのかもしれません。
(この「進学コラム」でも、ずいぶんアピールしていますから)
この志願者数だと、今年の倍率は2倍を越えるかもしれません。
ちなみに、東邦はホームページに志願者数の発表がある学校なのですが、14日の段階ではまだ掲載されていません。
・専修大学松戸 (前期226名 後期30名、昨年と変わらず)
E類・A類合わせて2691名 (昨年は2928名)
2年続けて100名を超える増加を見せていた専大松戸ですが、今年は一転、200名以上の減少になっています。
ただし、率にすると減少分は1割に満たないので、ほぼ例年並みの入試と考えてよいでしょう。
ここは、「1日だけ」の受験者と「2日とも」の受験者が混在していて、E類からA類へのスライド合格もあるので、実質的な倍率はよくわかりません。
・市川 (前期 単願推薦50名 一般35名 後期35名、昨年と変わらず)
一般1106名 (昨年は994名)
市川は市進のホームページに詳しい志願状況が掲載されていました。
東邦と同様に市川も志願者増(112名増)になっています。(昨年はそろって志願者減でした)
100名を超える増加ではあるものの、一昨年は1080名でしたから驚くほどの数字ではありません。
昨年は公立の制度変更があり「安全志向」に動いたものが、今年は元に戻ってきているということなのかもしれません。
定員に変わりはありませんから、一昨年を越える「3倍台半ば」程度の倍率は覚悟しておきましょう。
いよいよ17日火曜日から入試が始まります。
受験生の皆さん、十二分に実力を発揮してきて下さい。