さくら進学クリニック 『進学コラム』

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進学コラム121「夏休みの学習計画」

夏休みまで、あと一週間、言うまでもなく夏休みは「受験の天王山」です。
「何を」「何で」「どうやって」勉強していくのか、計画は立ててあるでしょうか。

今回は、夏休みの学習計画を立てるときのポイントを、いくつか話しましょう。
(今回は昨年のものに加筆・修正しています。)


1.問題集を解こう


夏休みの勉強は、教科書や参考書をダラダラ読んでいてはいけません。
問題を解くことで「出題パターン」を身につけ、実戦力を養っていきましょう。

理科・社会のような暗記科目も、問題を解くことで「覚えている・いない」を整理でき、能率よく暗記ができます。
まず問題を解き、覚えていないものを抜き出した上で、ひたすら覚えましょう。


問題集は、学校や塾の先生(あなたの実力をわかっている人)に相談して、あなたの実力・志望校に合ったものを紹介してもらいましょう。
個人的には、総合的な訓練が目的なら、後述する「全国高校入試問題正解」がおすすめですが、質・量・値段ともボリュームがあるので、上位校志望者(公立2番手校レベル以上)にしかすすめられません。


中位校(一般入試の合格点400点未満)までが志望なら、夏は基礎固めがメインになりますから、旺文社の「正答率50%以上の入試問題シリーズ」がおすすめです。
(「正答率50%以下シリーズ」と間違えると、ひどい目に遭いますのでご注意を。)
このシリーズは、「みんなができる問題」ばかりが載っています。上位校を除く公立高入試では、「みんなができる問題」を、自分も正解すれば合格できる(倍率が2倍を超えなければ、受験者平均点を取れば合格です)ので、このシリーズは持ってこいです。
ページ数も決して多くはないので、「夏休み中に5教科仕上げる」などといった無謀なことをしなければ、最後まで終わらせて達成感も味わえるでしょう。(もちろん実力もつきます!)

書店で買えなければ、左サイドバーの「おすすめ本」からもアマゾンで買えます。


2.苦手科目・苦手単元の克服をしよう


苦手分野がわかっているなら、苦手分野を集中して訓練しましょう。
夏休みは長いようで短いもの、克服する分野はできるだけ絞り込んでおきましょう。
手を広げすぎてしまうと、「どれも終わらなかった」なんてことにもなりかねません。

例えば、数学が苦手だからといって、「中1〜中3の数学を全部復習しよう」などという目標を立ててはいけません。
「方程式と関数を克服しよう」など、単元を絞り込み、集中して練習することが成功のカギです。

どうしても単元の絞り込みが難しいなら、前述の「50%以上シリーズ」のような、薄手の問題集を選びましょう。


苦手克服を目指して達成できないと、ますます苦手意識が増大しかねません。
やるからには「必ず終わる」計画を立てましょう。


3.夏期講習は復習までやって完成


夏休みは、塾の夏期講習に参加する人も多いと思います。
ほとんどの塾では、夏期講習に重要な単元を組み込んでいるはずですから、かなりの実力アップを図ることができるでしょう。
ただし、それは「復習ができて」のことです。
塾に行くだけで実力がアップするなら、そんな楽なことはありません。
しかし、あなたの周りにいる「塾に通っている生徒」が、みんな優秀というわけではないでしょう。
塾も使い方を誤っていては、成果を出せないのです。
塾で学んできたことを、確実に「定着」させるために、必ず復習するようにしましょう。
「復習って、何をどうすればいいの」という人は、塾の先生に聞いてみましょう。
その塾にあった方法を、アドバイスしてくれるはずです。


4.上位校志望者は総合的・実戦的な演習をしよう


上位校志望であれば得意・苦手はあっても、基礎の抜けはほとんどないはずです。
それならば、多少の苦手は気にせず、単元を限定しない実戦演習を数多くやって、総合力をアップさせていきましょう。
使う教材は、旺文社の「全国高校入試問題正解」(通称「Tel帳」)が一番です。
これには、全国の公立高・主要私立高の問題が掲載されていますが、公立の問題だけでも(といっても、全都道府県ですから、かなりの量です)、大変な実力がつきます。これを5科全て全県制覇できたら、県千葉高も楽勝でしょう。(実際には、県千葉高入学者の多くが制覇していると思います)


夏休みの段階では、どの教科も未修単元があるでしょうから、未修単元があっても、あまり困らない国語・社会がおすすめ。塾に通っているなどで、英語の文法事項をほぼ終えているなら、英語もおすすめです。
数学・理科は知らないと解けないものも多いので、全てこなすことを目標にはせずに、既修の単元のみに絞ってやってみましょう。

Tel帳は、全科目を並行してできるほど楽な教材ではないので、どの科目をやるのか(得意科目からか、苦手科目からか)しっかり考えて取りかかりましょう。
そのへんは、この夏に苦手を克服したいのか、得意科目に磨きをかけたいのかで変わってくるはずです。

入試まで見通して考えれば、千葉県の公立高入試は暗記中心の科目(英語・理科・社会)で、高得点できるかが勝負の分かれ目ですから、Tel帳も英語・理科・社会の3科目をやっておくのが、「最小限の努力で最大限の効果が出る」使い方だと思います。(国語・数学に大きな弱みがないことが前提ですが)


いずれにしても、「時間」と「やる気」がいる教材ですので、しっかり計画を立ててから取り組みましょう。

また、1冊ずつより、3科セット・理社セットの方が割安ですが、やりきれなければ無駄になってしまいます。
決して安いものでもないので、よく考えてから購入しましょう。(サイドバーの「おすすめ本」からもアマゾンで買えますが、書店で中身を見てからでも遅くありません。)


最後に、「受験の天王山」といっても、計画通り「勉強ばかりの夏休み」が送れるわけではありません。
途中で「計画の修正」を迫られる場合もあるでしょう。

そうした場合でも、「これだけは、この夏にやっておきたい!」というものだけは、やり遂げられるようにしましょう。

受験生にとって「達成感」は、モチベーションを維持するために絶対に必要です。
夏は辛かったけど、「あれだけのことをやり遂げた」という気持ちになれることが大切なのです。
皆さん、頑張ってください。


全国高校入試問題正解英語・数学・国語 2009年受験用 (2009)

旺文社

公立上位校志望者に、お得な3科セット。
夏休みから入試まで、英数国はこの1冊だけでOK。
「理社セット」「科目別分冊」は左サイドバーの「おすすめ本」から。



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