6月に入り、早くも2008年入試の募集要項がホームページに掲載され始めています。
上位校では昭和秀英、国府台女子がHPに掲載済みですので紹介いたします。
「昭和学院秀英」
・前期入試(一般入試)1月17日 50名(第一志望者は優遇あり)
・後期入試(一般入試)1月28日 30名
「進学コラム85 私立高入試総括」に、「後期選抜の「台風の目」に挙げていた昭和秀英は、近年まれに見るほどの緩やかな入試になりました。例年に比べて、入学者のレベルが低くなることが予想されますから、学校側は来年、何らかの対応をしてくるでしょう。」と書きましたが、さっそく動いてきました。
昨年度までの単願推薦を廃止し、前期・後期とも一般入試になりました。
単願推薦はなくなりましたが、前期には第一志望制度があり、中学校の先生との「事前相談」もあるそうです。
つまり、「事実上の単願推薦を残し、確実な入学者を確保しつつ、前期で併願者も取りたい。」「でもどのくらいの受験生が集まるかわからないので、状況に応じて単願と併願の調整が出来るように、前期50名の内訳は曖昧にしておきたい。」それが「第一志望」という言い方になったのだと推測されます。
単願・併願の定員を明確にしないのは、なかなかずるいやり方ですが、それだけ昨年の入試は痛かったということでしょうか。
また、前期は一般入試になったためか、渋谷幕張・市川と当たる(この2校が昨年のままならですが)初日の1月16日を避け、2日目の1月17日に移動しています。2日目は東邦と当たる(これも東邦が昨年のままなら)ことになりますが、従来から一般入試は東邦と同日でしたから、前期・後期ともに様子がわかっていて安心ということでしょうか。
「前期・後期」2年目に変化を打ち出してきた秀英ですが、これが吉と出るのか凶と出るのか注目したいと思います。
「国府台女子学院」
・前期入試 1月17日
普通科 単願20名 併願30名(昨年と変更なし)
英語科 単願推薦35名(昨年30名)併願推薦35名(30名)
・後期入試 1月27日
普通科 10名(変更なし)
英語科 若干名(10名)
普通科は定員配分に変化はありませんが、英語科は基本的に前期のみで、後期は欠員募集と考えてよいでしょう。英語科はここ2年間、不合格者が出ていませんから、推薦という形(入試相談)で集めて、終わりにしたいということなんでしょう。
後期の日程が、昨年の2日目から、初日の1月27日に移動しているのは、試験日が早いほうが得策という考えなのでしょうか。
国府台女子には、上位公立高志望の受験生にとって、安心して合格を確保できる併願校でいて欲しいものですが、少なくとも日程や定員を見る限り、今年も大丈夫なようです。
女子校に抵抗がなければ、おすすめできる学校です。