さくら進学クリニック 『進学コラム』

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「276.高校入学後の勉強」

こんにちは、さくらです。
4月に入り、入学式が近づいてきました。
旧受験生に向けたコラムは今回が最後になります、最後のコラムは「入学後の勉強」について書きます。


高校に入ると、中学時代とは家庭学習のやり方が少し変わります。
中学まで効果の出る勉強といえば「復習中心の勉強」でしたが、高校ではそこに「予習」が加わります。


上位校に進学するレベルの生徒であれば、中学校の授業は易しく感じられたでしょう。
予習などしなくても容易に理解ができ、定着のための訓練さえしておけば試験で点数が取れたはずです。


しかし、高校の授業は「その高校のレベル」に合わせたものになっています。
上位校の授業はレベルが高く進度も速いので、予習なしでは理解できない部分が出てきます。
そのため、事前に予習をして「わかる部分」と「わからない部分」を把握しておく必要があります。
授業前に「わからない部分」が把握できていれば、そこをしっかり聞くことで理解を深めることができます。
逆に何の準備もなく授業に臨んでしまえば、授業の度に取りこぼしが出てきて、どんどんわからなくなってしまうはずです。


全ての科目で予習が必要なわけではありませんが、少なくとも数学と英語では予習が必須でしょう。
数学と英語の予習は「するのが当たり前」だと思っておきましょう。


では、予習をすれば復習は必要ないのかというと、そんなことはありません。
授業後の復習も「絶対に」必要です。
最も重要な勉強は「復習」=「訓練」であることは中学時代と変わりません。
授業が理解できていても、訓練が不十分ならば試験で成果を出すことはできないでしょう。


予習を補うために予備校に通ったり、ペース作りのために通信添削をやったりしても、訓練が不足すれば解法の定着はできません。
勉強方法にかかわらず、自分1人で「訓練する勉強」は絶対に必要なのです。


また、高校の授業では「理解ができなくても、訓練して解法を身につけなければ次へ進めない」という場合があります。
(やり方だけ機械的にマスターして、あとから「じわ〜っ」と理解できてくるような場合です)
特に数学や理科では、そういう割り切りが必要なことが多々あります。
その場合、解法を身につけられるかどうかは「練習量」にかかってきますから、復習の時間を十分に取ることが大切になります。


高校に入学したら、まず「予習→授業→復習」というペース作りをしましょう。
今までの勉強に「予習」が加わるわけですから、家庭学習の習慣がしっかりできていなければ手が回らなくなります。
高校入学をきっかけに「家庭学習の習慣」をしっかり作ることをおすすめします。



次に、家庭学習のやり方とは別にアドバイスしておきたいことがあります。
それは「自己管理能力をつけて欲しい」ということです。


大学受験をするとき、ほとんどの受験生は18歳になっています。
もはや、親や先生に学習計画を立ててもらったり、勉強のチェックをしてもらうような年齢ではありません。
受験勉強の計画も学習管理も自分自身でやっていくことになります。


もちろん、予備校に行けば、最近の予備校は相談専門の先生がいたりして、親切ていねいにアドバイスしてくれます。
しかし、自分で管理ができるのならば、必ずしも予備校に通う必要はありません。(無駄なお金を使う必要もありません)
地方の進学校には、予備校に通わなくても東大・一橋大・東工大といった超難関校に合格している生徒がいるものです。
そういう人は、成果を出すためには「何を」「どのように」勉強するべきなのか、自分で判断する能力を身につけているのです。


もちろん、その人たちも高校に入学したときから、そういう能力があったわけではないでしょう。
高校3年間の勉強を通じて、少しずつ身につけていったはずです。


そのためには、「自分で勉強を計画し、実行していくこと」が必要になります。
うまくいかないことも、当然、たくさんあるでしょう。
試行錯誤を繰り返しながら、よりよい方法を模索していくことになります。


幸い、今はインターネットという便利なものがあります。
大学受験では受験を経験した本人による情報発信がかなりあるので、高校受験以上に有用な情報を見つけだすことができるでしょう。
(大学受験版の「さくら進学クリニック」も作って欲しいとご意見をいただくこともあるのですが、探してもらえれば自分の志望に合わせたアドバイスが多数見つかるはずです)


高校に入学したら、まずは自分1人で学校の勉強をしっかりやっていけるように、計画、実行してみてください。
いろいろ試してみて、それでも1人ではうまくいかないようなら、そこで初めて人の力を借りればよいのです。
誰かに頼ることはいつでもできます。
しかし、頼ってしまうと「自己管理能力」を育むことはできにくくなります。


高3にもなれば、受験が目前になりますから時間効率を考えた勉強が必要になります。
そこでは「自己管理能力を育む」などとは言っていられません。
それまでに自分なりの学習方法が確立できていなければ、予備校に通うなりするしかないでしょう。


でも、高校に入学したばかりであれば、まだまだ時間はたくさんあります。
ぜひ、自己管理のできる人間を目指してトライしてみてください。


ただし、1・2か月たってもうまくいかないようなら、勉強方法を見直してください。
うまくいっていないのに、その状況を放置していたらどんどんわからなくなってしまいます。
見直しながら、よりよい方法を見つけていくことが大切です。


そして、自分1人の力では無理だと感じたら、まずは通信添削などをナビゲーション役にするとよいと思います。
主な通信添削(「Z会」「進研ゼミ」)について、特徴や価格などを昨年、「さくら談話室」にまとめましたから、興味のある方はのぞいてみてください。
予備校に通うのは「最後の切り札」として取っておきましょう。


入学後の2か月間、4月5月が勝負の分かれ目です。
最初の定期試験までには、家庭学習の習慣と、通学時間、部活や習い事なども含めて、トータルでのペース作りをしっかり進めましょう。
充実した高校生活は「初めの1歩」にかかっています、頑張ってください。



公立入試の得点開示も残りわずかな期間(9日まで)になりました。
まだ自分の得点を知らない人は、ぜひ開示に行ってみてください。
そして、次の受験生のために、開示情報の提供にご協力いただけると助かります。
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