さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

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 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

 さくら進学塾のホームページ に進学コラム特別編「公立上位校受験は普通の高校受験とは違う」を掲載中です

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688.県内私立高校入試結果その1

こんにちは、さくらです。

昨日から県内私立高校入試が始まりました。
今年も入試結果は成田から。

成田  (特進α・進学クラス150名)

 特進α・進学の合計  受験者627名  合格者380名  倍率1.65倍
 (昨年は 受験者641名 合格者466名 倍率1.38倍)

受験者が昨年より14名減りましたが、合格者は86名も減ったため、倍率はけっこう上がっています。
同校としては、今年は厳しめな入試だったと言ってよいでしょう。

特進α・進学とも併願・専願を選択でき、さらに特進αから進学にスライドがあるため入試状況はわかりにくくなっています。
上の数字は特進αと進学の合計で倍率を出しています。
併願と専願の人数は公表されていないので併願だけの倍率はわかりません。

明日は市川・専大松戸日大習志野で発表があります。


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687.県内私立高校志願状況その2

こんにちは、さくらです。

県のホームページに私立前期選抜の志願状況が掲載されましたので、前回のコラムで書いた昭和秀英以外の私立上位校についてまとめておきます。
(たぶん明日の新聞にも載るでしょう)
調査が昨日(11日)なので受付を終了していない高校も一部ありますが、志願状況をホームページで発表しない高校が多いので、不完全とはいえ貴重な情報だといえます。
願書受付を終了していない高校でも、ほとんどが受付終了間際なので、ほぼ確定に近い数字だと考えてよいでしょう。
ただし、県の発表は単願・併願やコース・類などの区別がなされていないので参考程度に見てください。

ところで、志願状況に掲載されている倍率は志願倍率(志願者数÷定員)です。
私立は定員より多く合格者を出すので、実勢(実質倍率)とは大きくかけ離れていて参考にならない数字です。気にしないようにしましょう。


渋谷教育学園幕張 (定員55名)

 738名 (昨年は728名)

昨年より10名増えていますが、ほぼ昨年並みといってよいでしょう。


市川 (一般・帰国90名、単願30名)

 1236名 (昨年は1273名)

締切が12日なので、ここから若干増えるかもしれません。
37名減っていますが、ほぼ昨年並みといってよいでしょう。


専修大学松戸 (E類72名、A類150名、S類34名)

 3033名 (昨年は3046名)

昨年より13名減っています、ここも昨年並みです。
日大習志野が2日間入試になり試験日が完全に重複していますが、影響はほとんどないようです。
専大松戸は「1日目のみ」「2日目のみ」「2日間とも」と、様々なパターンの受験生がいるので、数字はあくまで参考程度と考えておきましょう。(芝浦工大柏と日大習志野も同様です)


日本大学習志野 (B入試190名、A入試180名)

 2666名  (昨年は1934名)

大幅に増えていますが(732名増)、今年から2日間入試になったためでしょう。


芝浦工業大学 (120名)

 1200名 (昨年は1298名)

締切が12日なので若干増えるかもしれません。
98名減はやや減った感じです、芝柏は日大習志野の影響を受けているのかもしれません。(理系つながりがあるのかも)


成田 (150名)

 688名 (昨年は696名)

わずか8名減ですから、完全に昨年並みといえるでしょう。


いよいよ17日から県内私立入試が始まります。
受験生の皆さんは、志願状況など気にせず全力を出してきてください。


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686.県内私立高校志願状況その1

こんにちは、さくらです。

昭和秀英のホームページに志願状況が掲載されています。
1月9日までの出願数とありますが、出願が9日までなのでほぼ確定と考えてよいでしょう。

昭和学院秀英 (定員 第一志望込み80名)

 1227名  (昨年は1253名)

昨年より26名志願者が減っていますが、ほぼ昨年並みと言ってよいでしょう。

ただし、私立の場合は志願者が減って倍率が下がるかと思いきや、合格者数も減って・・・なんてことも起こります。
私立の倍率はふたを開けてみるまでわからないと思ったほうがよいです。


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トピックス 令和7年度公立入試の日程

こんにちは、さくらです。
あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。
いよいよ17日から2024年入試のスタートです、体調を万全にして臨んでください。

年末には来年度の公立入試日程が発表されました。
千葉県教育委員会のホームページに「令和7年度千葉県県立高等学校入学者選抜の日程」が掲載されています。
現在の中学2年生が受験するときの日程になります。

願書提出  2月4日(火)・5日(水)・6日(木) (令和6年度は6日・7日・8日)
志願変更  12日(水)・13日(木) (14日・15日)
学力検査  18日(火)・19日(水) (20日・21日)

追検査受付 21日(金)・25日(火) (26日・27日)
追検査   27日(木) (29日)

発表    3月4日(火) (4日)

願書提出~学力検査は令和6年度より2日早く、発表は3月4日で同じです。
採点ミス対策のため採点期間に余裕を持たせたのでしょうが、発表まで2週間というのは待たせすぎでは?
マークシートも導入したのですからそこまで時間を取らなくてもと思いますが、役人の考えることは…。

学力検査は1日目が国語・数学・英語、2日目が理科・社会と学校設定検査です。
体調不良などで試験を受けられなかった生徒は追検査を受検できます。


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685.公立入試の教科別特徴

こんにちは、さくらです。
今回は公立上位校受験の手引きの最終回、「6.公立入試の教科別特徴」です。

スローペースの人でも、もう1・2年分くらいは公立の過去問を解いていると思います。
(公立入試は2月下旬なので、あまり急いで過去問をこなす必要はありませんが)
学校の試験ではまんべんなく取れている人でも、過去問の得点は教科でばらつきがあるかもしれません。
それは当然です、そもそも入試問題は全教科まんべんなく取れるようにはできていないのです。
ということで、学校でも塾でもあまり教えてくれない、千葉県公立入試の教科別特徴について書きます。

さくらweb進学塾に冬休みの勉強について「Tel帳など今までの勉強を中心に据えつつ、強化すべき内容を盛り込みましょう」と書きました。
上位校の受験生は入試で高得点が必要なので、直前期の対策は全教科まんべんなくが原則です。
特定の教科に絞って強化してその教科だけ高得点しても、他の教科で得点できなければ合計で合格点に届かないからです。
しかし、得点しやすい教科にまだ穴があるようなら、そこのケアはしておくべきでしょう。
公立入試まで残り2か月間、取れそうなところを残さず得点するために、教科別特徴を知っておくことは意味があるでしょう。


6.公立入試の教科別特徴

千葉県の公立高校入試は、2021年に前期・後期の2回入試から1回のみの入試に変わりました。
制度変更による不安を軽減しようとしたのか、21年は前年前期より平均点が24.6点上がり、少し易しくなりました。
新制度2年目の22年は一転して問題が難しくなり、5教科すべて平均点が下がりました。
そして3年目の23年は英数国の3教科すべてで平均点が50点を割り込み、受験生には厳しい試験になったと思います。
5教科合計では平均点がさらに9点下がり257.7点と260点を割りました。
この点数はここ数年間の得点幅(だいたい260~290点)の下限付近なので、来年はやや易しくなることが予想されます。

2021年 → 2022年 → 2023年の平均点の推移
国語 52.8 → 47.7 → 47.9(国語はここ数年あまり変化なしです)
社会 57.7 → 56.3 → 54.5(社会は今年少し難しくなりました)
数学 59.3 → 51.5 → 47.0(数学は易しかった21年から通常の状態に戻しています)
理科 54.6 → 52.7 → 60.7(理科は今年異常に易しかったので来年が怖いです)
英語 61.7 → 58.7 → 47.6(英語は2年連続で易しかったせいか、ぐっと難しくなりました)
5科 286.2 → 266.7 → 257.7(5科合計は2年間で30点近く下がりました)

ここでは5月に県から発表になった「令和5年度 千葉県公立高等学校入学者選抜 学力検査結果の概要」を題材として使用します。
資料の現物を見たい方は、千葉県教育委員会ホームページの左サイドバーから
→ 「入試・検査」
→ 「令和5年度高等学校入学者選抜情報 」
→ 「35.令和5年度千葉県公立高等学校入学者選抜の結果について《報道発表》(令和5年5月17日)」と進み
「令和5年度千葉県公立高等学校入学者選抜学力検査結果の概要」をダウンロードするか、その場で開いてください。

この資料には平均点の推移や、設問ごとの正答率、無答率などが掲載されています。
その中で今回使用するのは「Ⅳ 【本検査】受検者の得点分布」という簡単なグラフです。
これは得点10点刻みに受検者の人数比率をグラフ化したものです。
グラフの点は10点刻みの中間にありますが、これは70点台や80点台という意味だと解釈しています。(中学校の数学で習う「階級値」ですね)

ではさっそく、2023年の公立入試について、得点分布グラフから教科別特徴を読み取っていきます。


まずは国語から得点分布グラフを見てみましょう。

90点以上 ほぼ0%  80点以上 約1.5%  70点以上 約8%
%は私が目分量で読んだ数字です、正確な数値ではありませんのでご了承ください。
80点以上には90点以上を、70点以上には80点以上を含みます、以下、約を省略します。

90点台の点は完全にx軸上にあります、これはほぼ0%といってよいでしょう。
80点以上でも1.5%しかいない、絶望的に高得点できないのが国語です。

1.5%と言われてもよくわからないので具体的な数字をあげると、23年公立入試(全日制)の受検者が33795名なので1%は約340名です。
1.5%は約500名、県船橋の受検者が622名なので、国語で80点以上取れたのは県船橋1校の受検者数より少なかったということです。
県千葉・県船橋東葛飾の3校合わせて受験者数が全体の約4.3%なので、御三家でも80点に届かなかった生徒の方が多かった計算です。
千葉東まで入れて全体の約5.6%で、70点以上が8%ですから、1番手校では70点台にぎっしり並んであまり差がつかなかったでしょう。


次に数学です。

90点以上 1%  80点以上 4.5%  70点以上 12%
国語ほどではありませんが高得点は容易ではありません。
80点以上が4.5%なので御三家受検者なら80点を確保できたかなくらいの難易度です。
数学が苦手な生徒なら、80点を目標に基本・標準レベルの訓練を繰り返しましょう。

公立の国語と数学は90点以上は相当の実力がないと難しいので、得意でない生徒が今から高得点目指して何とかしようと考えるのは無謀でしょう。
ただし、難しい問題はほんの一部で、漢字・計算など訓練次第で点の取れる問題も多数入っています。
点の取りどころで落としてしまうと厳しい状況になってしまうので、取りどころの訓練は欠かさないようにしましょう。


続いて英語です。

90点以上 2.5%  80点以上 10.5%  70点以上 21%
国数英は平均点がほぼ同じなのですが、上位生の得点状況は大きく異なっていることがわかると思います。
80点以上が10%を超えているので、佐倉や薬園台などの2番手校でも80点以上が多数いたでしょう。
今年は前の2年が易しかった反動で90点台が減りましたが、例年なら1番手校は90点以上当たり前というのが英語です。

英語は上位校ではみんな高得点なので、得意でも差をつけるのが難しい教科です。
逆に言えば英語で高得点が取れないようだと、非常に不利になります。
もし英語が苦手なら、この冬休みに死ぬ気で英語を頑張りましょう。


次は理科です。

90点以上 8%  80点以上 25.5%  70点以上 40%
全体の4分の1が80点以上なので、試験としては壊れているといってよいでしょう。(昨年の英語と入れ替わった感じです)
理科はすごく易しくなったり、難しくなったりするので、まあ「千葉の理科はそういうもの」だと思っておきましょう。
(難易度が大きく動くと翌年修正に動いたりするので、来年の反動が怖いかな)


最後に社会です。

90点以上 3%  80点以上 12%  70点以上 25%
今年は理科は易しかったので理社でバランスを取ったのか、やや高得点しにくい問題でした。
例年並みなら、英語と並んで高得点が容易な教科です。

理科と社会は暗記中心の教科なので、練習次第で高得点が可能です。
ただし、みんな高得点の英語に比べると、訓練度の差がけっこう出ます。
できる人はすごくできるけど、得点の高くない人もそれなりにいる、それが理科と社会です。
(ほぼ中学3年間の知識量で済む英語に対して、6・7歳から蓄積のある理社は奥が深いのです)
入試ギリギリまで繰り返し問題演習して鍛え続けましょう。


5科合計も見ておきましょう。

450点以上 ほぼ0%  400点以上 5%  350点以上 18%
450点以上の点はx軸からほんの少し動いてるくらいで、ほぼいない程度だと思ってよいでしょう。
対して400点以上は5%もいるので、1番手校では400~440くらいにぎっしり集まっていたと考えられます。

合否のボーダー付近に多数の生徒が集まっているので、1問に泣いたなんて受験生も少なくないでしょう。
公立上位校では取れたはずの1問2問の失点が合否の分かれ目になります。
その意味で漢字・英単語・計算といった基礎訓練や、暗記中心の教科の反復練習が大切です。
ただし、できる問題ばかり繰り返し練習していると、考える問題が解けなくなります(頭が悪くなります)。
考える問題が多く出題される私立入試が先にあるので、冬休みはそのあたりのバランスも考えて勉強を組み立てましょう。


私立入試まで1か月、公立入試まで2か月です。
残り少ない勉強時間を有効に活用して、1歩も2歩も合格に近づいてください。


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