さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

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 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

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660.公立受験校はいつ確定するのか

こんにちは、さくらです。

久しぶりの更新です、もうこの時期になると受験情報も出尽くしているということです。
あとは勉強するだけの時期だともいえるでしょう。

以前のコラム「656.公立高校と私立高校の位置づけ」で「少なくとも冬休み明けまでは公立受験校で悩む必要はありません」と書きました。
公立の願書提出は2月に入ってからなので、「1月まではひたすら第一志望目指して勉強を頑張ろう」ということです。
とはいえ、ではいったいいつ決めればいいんだと思う人もいるでしょう。
そんなわけで今回は、いつ、どのような形で公立受験校を確定するのか、そのためのポイントについて書きます。

12月以降で受験校確定の判断材料になるのは以下の5つです。
1.公立過去問の出来
2.12月・1月の模試
3.私立の入試結果
4.1月末ごろ発表の公立進路志望調査
5.願書提出後の志願倍率


1.公立過去問の出来

公立に限らず、受験校の合格レベルに達しているかの判断材料として最も信頼できるのは過去問の出来です。
過去問は実施時期が入試に近いほど判断材料としての信頼性が高まります。
したがって、11月ごろの得点より、冬休みのほうが信頼できる材料になります。

オススメしたいのは、さくらweb進学塾の「16時限目 過去問の取り組み方」にも書きましたが、お正月に入試と同じ時間帯で過去問を実施することです。
(一昨年から公立入試は2日間なので、1日で5教科こなすと理科と社会は同じ時間帯になりませんが)
三が日で3回分一気にこなせます。
夕方に解き直しすれば、夜は別の勉強もできます。
お正月は気持ちがゆるみやすいので、一定時間集中して勉強できる過去問はうってつけです。

実施する際に気をつけなければいけないことは、テスト形式で厳密に実施することです。
実施中に中座したりしては正確に実力を測ることはできません。
採点も厳密に行いましょう、採点を甘くしてしまったらデータの信頼性は失われてしまいます。
記述問題や作文は家族にも見てもらうとよいでしょう。

お正月から公立入試までは2か月近くもあります。
その間も勉強した分の実力は上がりますから、20~30点程度の上乗せは可能です。
合格の目安となる得点に20~30点足りない程度までならば「受験資格がある」と考えてよいでしょう。
(もちろん、受験資格があると考えられるだけで、実際に合格できるかはやってみなければわかりません)

ギリギリまで悩むなら、私立入試後にも1・2回分の過去問を残しておくとさらに参考になるでしょう。

合格点の目安がわからなければ、塾や学校の先生に聞いたり、受験ガイドなどで調べましょう。
進学コラムでも毎年「得点開示報告」をしています、月別アーカイブから過去のコラムを探してみてください。
(上位校の過去5年分に限れば、さくら進学クリニックの「上位校の入試状況」にも掲載しています)
ただし、2020年までの前期選抜の合格点は「上位60%ライン」の得点なので、もう少し下に見たほうがよいでしょう。


2.12月・1月の模試

このコラムを読んでいる人はすでに何度も模試を受けているでしょうから、
12月・1月の模試で決めるというより、ここまでの成績推移で決めるということになるでしょう。


3.私立の入試結果

船橋か薬園台かで迷っていても、市川や昭和秀英(私立1番手校)に合格すれば迷う必要はなくなるでしょう。
大学実績でも、生徒全体の実力でも、市川や昭和秀英は薬園台よりも上だからです。
迷わず県船橋を選択できるはずです。
(経済的な理由などで、どうしても公立に進学しなければならない場合は別ですが)

模試での可能性が低くても、私立は試験一発勝負ですから結果はやってみなければわかりません。
合格可能性30%ならば「10人受験したら3人は合格する実力」だという意味です。
公立を迷っているなら、第一志望に準ずる私立高校を受けてみる価値はあるでしょう。

入試は結果がはっきり出ますから、過去問や模試のように微妙な結果で判断しにくいということはありません。
あいまいさを排除することができるぶん、受験校を決める踏ん切りはつきやすいでしょう。


4.1月末ごろ発表の公立進路志望調査

毎年1月下旬に、中学校を通じて集計した「公立高校の進路志望調査」が発表されます。
(今年は1月29日の新聞に出ました)
希望調査であることと、私立入試前の調査であることから、正確な受験者数が予測できるほどのデータではありません。
しかし、前年の調査と比較することで、志願者が増えそうなのか減りそうなのかは予測できます。
前年度のデータは進学研究会や総進図書のホームページから入手できます。

また、レベルの近い学校間の比較もできます。
「県船橋東葛飾か」「佐倉か薬園台か」などで迷っている場合は、倍率が低くなりそうなほうに出願することができます。

公立高校進路志望状況については、昨年度の進学コラム「公立高校進路志望調査を読む」も参考にしてみてください。


5.願書提出後の志願倍率

千葉県の公立入試では2月8日~10日に願書を受付けた後、新聞などに倍率が発表され、それを見て15・16日に志願の変更ができます。
以前は中学校の先生は志願変更を嫌がりましたが、今は合格可能性が上がるなら積極的に利用させてくれるようです。
とはいえ、上位校では実際に動く人数は多くはありません。(中位・下位校だと定員割れしている高校に大きく動くこともありますが)
あまりギリギリまで受験校で悩むことはおすすめできませんが、レベルの近い学校間で迷っているなら、志願変更で倍率が低いほうに動くのもよい作戦でしょう。


以上、公立受験校を確定するためのポイントを書いてみました。
大切なことは、「どの段階で」「どうなったら」「どの学校に確定するのか」を冬休みいっぱいくらいまでに決めておくことです。
確定の仕方を決めておけば、後々悩むことはなくなります。

確定の仕方を決めたら先生や親に伝えておきましょう。
そうすれば、あとになって自分勝手にルール変更することが難しくなります。
(人間はいざとなると踏ん切りがつかなくなって、自分勝手にルールを変えてしまったりするものなのです)

あとは合格目指してひたすら勉強するだけです。
頑張りましょう。


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