こんにちは、さくらです。
千葉県教育委員会のホームページに「令和5年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項について」が掲載されています。
これは、公立高校入試についてのほとんど全ての情報をまとめたものです。
公立入試についてわからないことがあれば、ここを調べることでだいたい解決するでしょう。
ただ、受験生が読んでおくべきものかと言えば、その必要はないと思います。(特に面白いものでもありませんし)
ところで、この中の「付表2」一般入学者選抜における検査の内容等で、2023年入試におけるKの数値が発表されています。
Kの数値とは調査書の評定にかける数字で、原則を1として、各高校の特色に応じて0.5以上2以下の範囲内で定めることになっています。
例えば、K=1なら内申点は135点×1=135点満点に、K=0.5なら内申点は135点×0.5=67.5満点となります。
前の前のコラムで「2023年のKの数値はすでに発表になっている」と書いてしまいましたが、勘違いをしていました。
この文書が初出になります。(つまり、2023年入試のKの数値が発表になったのは9月15日ということです)
新制度になってまだ3年目なので変更のある高校は少ないのですが、K=2だった船橋東が1に、0.5だった検見川も1に変更されています。
船橋東はこのところ倍率低下が続いていましたから、テコ入れということでしょう。
やはり進学校の場合、内申重視というのは敬遠される要因になるのでしょう。
(現実的には、船橋東レベルからの大学受験の場合、内申を取れる生徒の方が圧倒的に有利なはずなのですが)
検見川もうまくいかなかったということなんでしょうね。
トップ進学校と横並びのK=0.5に打って出た、同校のチャレンジ精神は評価したいのですが。
それ以外の上位校に変更はありません。
検見川が止めたので、K=0.5は公立トップ6校(県千葉、県船橋、東葛飾、千葉東、佐倉、小金)のみとなりました。
K=0.5であることがトップ進学校の証になったと言ってよいでしょう。
少し前にさくらweb進学塾にも書きましたが、K=0.5だと内申点は67.5点満点です。
そのうち、45点は1・2年生で確定していますから、3年生に残されている得点はわずかに22.5点です。
学力検査の得点は500点ですから、受験生にとって受験勉強は学校の勉強の20倍以上重要です。
(県千葉・東葛飾・千葉東は思考力問題の100点もあるのでさらに重要です)
すでに入試まで半年を切っている今、学校の試験勉強を熱心にやっている場合ではありません。
たとえ定期試験前であっても、受験勉強の手を休めないようにしましょう。