こんにちは、さくらです。
公立上位校受験の手引きの2回目、「2.公立上位校入試の概要」をお届けします。
2.公立上位校入試の概要
千葉県の公立入試は2020年(現高3生)まで、前期と後期の2回の選抜が行われてきました。
試験が2回あるといっても定員が増えるわけではなく、「合格者の一部を不合格にして再受験させる」意味不明の不条理な制度でした。
定員を2回の試験に分けるため、上位校では前期・後期とも高倍率の厳しい入試になっていました。
それが2021年から1回きりの入試になり、入試状況は大きく変わりました。
前期・後期のころとの違いがわかるように、公立上位校・普通科(小金は総合学科)の過去3年間の倍率をまとめてみました。
2020年前期倍率(後期倍率)- 2021年実質倍率 - 2022年実質倍率
県千葉 2.97(1.82)- 1.40 - 1.62
県船橋 3.39(2.31)- 1.71 - 1.77
東葛飾 3.01(2.46)- 1.77 - 1.82
千葉東 2.68(1.82)- 1.32 - 1.64
佐倉 2.60(1.76)- 1.49 - 1.58
薬園台 2.04(1.66)- 1.26 - 1.38
市千葉 2.68(1.98)- 1.49 - 1.58
小金 2.78(1.95)- 1.49 - 1.81
前期・後期の頃は、上位校は前期が3倍前後、後期が2倍前後という厳しい倍率でした。
それが入試が1回になったことで倍率は大きく下がりました。
2021年・2022年とも上位校で2倍を超える高校はありませんでした。
倍率が2倍を切るということは、受験者の半数以上が合格するということです。
それは、その高校内でまん中(中央値)にいれば合格できるということを意味しています。
つまり「みんなができる問題を自分もきっちり取れば合格できる」ということです。
入試が1回になったことで、受験生の心理的負担は大きく軽減されたといってよいでしょう。
不合格になることを恐れることなく、まずは受験生のまん中を目指して勉強を頑張りましょう。