さくら進学クリニック 『進学コラム』

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650.正しい情報その4 -英語検定-

こんにちは、さくらです。

早いものでもう6月、ちょうど今年1回目の英検が行われた頃でしょう。
初めての検定試験にドキドキした人もいたのではないでしょうか。
二次試験は7月なので、まだドキドキは続きますね。

ところで、次の英検(第2回)は10月です。
受験勉強は過去問研究など佳境に入っている頃ですが、英検を受けるべきでしょうか?
ということで、今回は公立上位校受験と10月の英語検定について書きます。


《正しい情報その4》
わずかな努力で2級以上に合格できる人は、ぜひ取っておこう!
そうでない人は、秋は受験勉強に集中しよう!

「646.正しい情報その1 -内申点・公立編-」でも書きましたが、公立上位6校(県千葉、県船橋東葛飾、千葉東、佐倉、小金)では、調査書は評定(内申点)しか点数化されません。
英語検定で2級を持ってようが、準1級を持ってようが、1点も加点されることはありません。

例えば、県船橋の選抜・評価方法には、調査書の特記事項について以下のように記載されています。

「英検2級以上等の記載がある場合は、総合的に判定する際の参考とする。」

「総合的に判定する際の参考とする」とは簡単に言えば、ボーダーラインで並んだ場合の判断材料にするということです。
しかし、公立高入試では定員より多く合格者を出してもよいので、同点で2人が並んだ場合は判断材料によほどの差がない限り2人とも合格になる可能性が高いです。
実際、2021年に県千葉高校で240名の定員に対して242名の合格者を出しています。

ということで、少なくとも志望校が公立上位6校の場合は、英語検定を持っていてもメリットはほとんどありません。
ボーダーより1点でも多く得点していれば(または1点でも少なければ)判断材料に使われることもないので、英検の勉強をするなら受験勉強を頑張った方がよいでしょう。

ただし、薬園台や市千葉のように特記事項などで加点がある高校もあるので、取れるものなら取っておいて損はないでしょう。
(調査書の加点は部活動や生徒会活動などと合わせて、薬園台が最大10点、市千葉が15点です)
それでも、もらえる点数は多くないので、受験勉強に支障が出ない範囲で英検の勉強をしましょう。
ちなみに上位校で評価の対象になるのは準2級以上だと考えられます、受験するなら最低でも準2級にしましょう。


ところで、英検の勉強は受験勉強の足しにもなるのではないか、という意見もあると思います。
その通りです、英検の勉強は受験にもプラスになります。
ただ、準2級や2級は高校内容に入るので、中学内容までしか出題しない公立入試にプラスになるかは微妙です。

さらに言えば、公立上位校では英語は最も得点しやすい教科です。
かまなびさんの得点調査データを見ると、上位校には90点台がゴロゴロいます。(100点の人もいます)
上位校の受験生にとって、英語は90点以上取れて当たり前の教科であり、頑張る教科ではないのです。
英検の勉強を頑張った結果、入試で98点取れたとしても、まわりもみな90点以上では大して差をつけられません。

ただし、私立上位校では高校内容まで問う高校も少なくないので、英検の勉強は活きるでしょう。
英語は暗記教科なので、知っているかいないかでダイレクトに差がつきます。
準2級や2級の知識は私立校入試では武器になるでしょう。

ただ、公立志望なのに「私立のために英検の勉強をする」というところには疑問符がつきます。
英検の勉強をした結果、理科や社会の学習量が減って、公立の5教科トータルではマイナスになることも十分にあり得ます。
理科や社会も英語と同じ暗記教科ですが、英語が上位生ならみんな高得点取れるのに対し、理社は努力量でかなり差がつきます。
受験勉強が追い込みに入ってくる秋に、英検に時間と労力を取られるのは得策ではないように思います。
そう考えると、10月の第2回を受験してもよいのは、帰国子女など、少ない労力で合格できそうな人に限られるでしょう。

ちなみに、英検での優遇措置については、私立でも上位生にはあまりプラス材料はありません。
入学試験で合否を決める高校で優遇措置があるのは、芝浦工大柏・専大松戸・麗澤の3校が英検HPで公表されています。
いずれも、公立1番手校の受験生ならば、普通に実力で合格できないといけない高校です。
優遇を使わなければならないような実力では、そもそも公立の合格が厳しいでしょう。
芝浦工大柏の「英検2級でテスト100点相当」というのはなかなかに魅力的ですが)
(読者様からの情報で、昨年から「2級は+20点、準1級で100点相当」になったそうです)

ということで、今回の正しい情報です。
帰国子女など、わずかな努力で2級以上に合格できる人は、ぜひ取っておこう!
そうでない普通の人は、秋は受験勉強に集中しよう!

公立も私立も、上位校は試験勝負です。
テストで点が取れなければ合格はできません!
夏休み以降は、ひたすら受験勉強に励むのが合格への最短距離です。


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