こんにちは、さくらです。
千葉県教育委員会のホームページ に
「令和3年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項について」 と
「令和3年度千葉県公立高等学校入学者選抜「一般入学者選抜」等における学校設定検査の内容等について」 が掲載されています。
入学者選抜実施要項は例年9月に出ているのもので2か月ほど早い掲載になりました。
ここには公立入試の詳しい選抜方法が記載されています。
ご存知のように千葉県の公立高校入試は来年から1回のみ(2月24・25日)になります。
1日目に英数国、2日目に理社+学校設定検査(各高校ごとの検査)を実施します。
今回の入学者選抜実施要項によると
内申点については
評定の全学年の合計値に各高校の定めるKの数値(0.5~2)を乗じて調査書の得点とすること
調査書の記載事項について50点を上限に加点できること
(算式1は廃止になり、内申点の素点はシンプルに5段階×9教科×3学年=135点満点です)
学力検査については
理数科などで傾斜配点(数学・理科など特定の教科を1.5倍または2倍する)を行うこと
学校設定検査については
各高校が10点以上100点以下の範囲内で定めること
これらを総合して合否を決定するということです。
簡単にまとめれば、上位校(普通科)の場合
学力検査500点+内申135点×K+(加点)+学校設定検査の得点=総合得点 ということです。
今までの後期選抜や一般入試で使ってきた内申にかける係数Kを残しつつ、前期選抜で行っていた調査書の加点や学校設定検査も残しています。
昨年までの前期と後期をうまく融合させた、よく考えられた選抜方法だと思います。
この選抜方法だと、昨年までの前期の県千葉のように内申点をまったく加味しないというようなことはできません。
また、学校設定検査の下限が10点なので、やはり県千葉の作文5点とか、船橋東の面接3点というのもできなくなります。
(個人的には学校の特色が出ていてよかったと思うんですけどね)
もっとも、昨年までの千葉東のように10点満点に見せておいて、実質4点満点とかやろうと思えば何とでもなりますが。
1・2番手校のKの値は、県千葉・県船橋・東葛飾・千葉東・佐倉が0.5、薬園台・市千葉が1です。
他には実力急上昇中の小金が0.5、船橋東が今回も2と特色を出してきています。(船橋東は内申2倍で結果が出ているということでしょうね)
注目なのは検見川の0.5です。かつては1学区の主力進学校だった同校、なかなかに攻めてきてます。
1・2番手校の学校設定検査は県船橋だけが面接から作文に変更されています。
結果的に1番手校は4校すべてで作文になっています。(これは配点が気になる)
2番手校は佐倉・薬園台が面接、市千葉が小論文です。
学校設定検査については「令和3年度千葉県公立高等学校入学者選抜「一般入学者選抜」等における学校設定検査の内容等について」に高等学校別検査の内容等一覧が掲載されています。
ただ、「令和3年度千葉県公立高等学校入学者選抜実施要項について」のページにある「付表2」にはKの値もまとめて一覧表になっているので、こちらのほうが見やすいと思います。
ところで、今回の入学者選抜実施要項には高校ごとの選抜・評価方法(詳しい配点)は記載されていません。
高校ごとの選抜・評価方法は7月21日に各高校のホームページに掲載されるということです。
つまり、今月中には公立入試の全貌がほぼ明らかになるということです。
受験生のみなさんは粛々と勉強を続けながら21日を待ちましょう。
ということで、次回は21日ですかね。(Tel帳の使い方はどうなったんだ!)