こんにちは、さくらです。
7月に入りました。
例年なら夏休みに向けてコラムを書く時期ですが、今年は中学校によって夏休みがバラバラなのでどう書いたものか難しいものがあります。
そんな中で、今年も公立上位校受験生のド定番問題集が発行されました。
千葉県公立上位校に合格するためには500点満点で400点を超える高得点が必要になります。
公立の問題は教科書をもとに作られているので、ごく一部を除いて上位生には与しやすい問題ばかりですが、入試本番は誰でも緊張するので普段は当たり前にできる問題で意外に苦戦したりします。
できていたはずの問題や、覚えていたはずの問題で、思わぬ失点をするのが入試本番なのです。
本番で失敗しないためには、ひたすら繰り返し練習するしかありません。
それはスポーツや楽器の演奏と同じです。
練習で一度できたからといって、本番でもできるとは限りません。
緊張する本番でも正解するためには、いつでも確実にできるように繰り返し練習するしかないのです。
今年の夏休みは短いですが、それでも普段よりは時間をかけた勉強ができるはずです。
強化したい勉強だけでなく、ひたすら練習する勉強も盛り込みましょう。
そこでおすすめするのが
全国47都道府県の公立(と主要国私立)の前年の入試問題をまとめて収録した
旺文社 「全国高校入試問題正解」(通称「Tel帳」、以下、Tel帳と略)です。
これなら公立の入試問題が50以上(独自問題含め)載っていますから、たっぷりと問題演習をすることができます。
入試問題にも「流行り廃り」はあります。
前年の問題だけで構成されているTel帳なら、最新の入試問題の傾向をつかむことができます。
(お下がりがあるならそれでもOKですが、10年も前のものは避けた方がよいでしょう)
たくさん問題を解くことで中学校のほぼ全範囲をカバーでき、苦手のチェックや既習の抜けを発見することもできます。
苦手や抜けが発見されたら、そこだけを単元別の問題集やワークに戻って練習しましょう。
そうすれば、効率よく苦手克服や復習をすることができます。
Tel帳は「高校受験勉強の真打ち」ともいうべき問題集です。
公立上位校が目標ならば、極端な話、Tel帳と過去問だけで受験対策は十分でしょう。
夏休み以降も入試まで、全国の公立入試問題を繰り返し解きまくりましょう。
ただし、Tel帳は非常にエネルギーのいる教材です。
掲載されているのは入試問題そのものですから、ある程度以上の実力がないと解き進めることも難しいでしょう。
特に暗記科目である英語・理科・社会では正解が半分に満たないようでは効果は期待できません。
その場合はワークやまとめ用の問題集で復習してからTel帳に取りかかるとよいでしょう。
また、志望校がVもぎ偏差値60程度以上であればすすめられますが、そうでないならもっと薄手の問題集で十分でしょう。
まずは書店などで現物を見てから購入するか決めるとよいでしょう。
(くれぐれも、親が勝手に買って与えたりしないようにしてください)
次回はTel帳の使い方についてお話しします。
旺文社 2021年受験用「全国高校入試問題正解」
Tel帳は「教科ごとの分冊」と「英数国3教科合冊」「理社2教科合冊」があります。
使い勝手は分冊のほうがよいですが、5教科買う場合は合冊のほうがお得です。
上位校を目指すなら、やらなくてよい教科などありませんから合冊で買うことをおすすめします。
ただし合冊は厚くて重いので持ち歩きには向きません、図書館などで勉強したい人は注意してください。
5教科買うとかなり重いので、本屋で買うより通販のほうが楽です。
(ただし、あらかじめ書店などで見ておくことをおすすめします)