さくら進学クリニック 『進学コラム』

千葉県北西部の公立上位高校志望の受験生に受験情報に関するアドバイスをお送りするブログです

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536.大学進学状況の読み方

第1回オフ会のお知らせ

オフ会は誰でも参加OKの「受験について語り合う会」です。
内容は出席者次第ですが、バンバン質問していただけます。
日時 7月15日(月)海の日 15時30分~17時
場所 さくら進学塾 (船橋駅北口徒歩2分)
参加費は無料です。

第1回は4名の方に参加していただきました。
人数が少なかった分、90分間存分に質問してもらえたと思います。
次回は体育の日の予定です

536.大学進学状況の読み方

こんにちは、さくらです。
もうすぐ夏休み、夏休み中に高校見学や学校説明会に行こうと思っている人も多いでしょう。
その際には、事前にホームページなどでどんな高校なのか下調べしておきましょう。
高校の特徴を知った上で話を聞けば、より意味のある高校見学や説明会になるはずです。


上位校を目指している受験生なら、大学進学状況のページをチェックすると思いますが、
そこで気をつけてほしいことがあります。
それは、多くの高校で掲載されている大学合格者数は「のべ」の数であることです。

国公立大の場合は、合格するとほとんどがそのまま進学するので問題ありません。
しかし私立大の場合は、併願校や安全校として使用したり、1人で複数学部に合格することもできるので、合格者数と進学者数が大きく違っていることがあります。
例えば、1人で早稲田大の政治経済学部、法学部、商学部に合格すると「早稲田大3名」とカウントされます。
これでは実際に何人が早稲田大に進学しているのか正しく知ることはできません。


具体例をあげると、今春、県船橋高校から早稲田大に現役で62名合格しています。
「9クラスだから、クラスで7番以内に入っていれば現役で早大に行けるな」と考えてしまいそうですが、
実際の進学者は22名です。現役で早大に行くのはクラスで2・3名なのです。

じゃあ、クラスで3番以内でないと受からないのかといえば、
東大6名、一橋大14名、東工大9名など、より難関の大学にも現役進学者がいるので、そこまでの必要もないでしょう。
結局、7番くらいで大丈夫なんじゃないのなんて気もしますが、実際にはそんなに単純には判断できないってことです。
少なくとも、私大の場合は「大学実績の数ほどは進学していない」ということがわかってもらえたと思います。


さらに、県船橋高校からは明治大に104名(同高の合格先として最多)が現役合格していますが、進学者は21名と合格者数の5分の1です。
船橋の生徒から見て、明治大は第一志望というより併願校として人気があるのでしょう。
このように、合格者数だけでなく進学者数がわかると、様々なことが見えてきます。

幸いなことに、最近は合格者数だけでなく進学者数も掲載する高校が増えています。
公立上位校では前出の県船橋のほか、薬園台、県柏、船橋東、国府台も進学者数をホームページに掲載しています。
(小金は現役生のみですが進学者数まで掲載しています)


薬園台、県柏、国府台では現役合格者の推薦・一般の別まで掲載していますので、さらにいろいろなことが見えてきます。

やはり具体例をあげると、今春、早稲田大に現役進学した生徒の推薦利用率を見ると、
薬園台 現役進学22名 うち推薦8名(36%)
県柏  現役進学13名 うち推薦5名(38%)
ともに現役進学者の3分の1強が推薦を利用して早大に進学しています。

これがMARCH(明治・青学・立教・中央・法政の5大学合計)になると、
薬園台 現役進学68名 うち推薦9名(13%)
県柏  現役進学42名 うち推薦19名(45%) と差がつきます。

早大ならば、薬園台でも県柏でも推薦が使えるなら使いたいと思うのでしょう。
しかしMARCHになると、県柏では積極的に推薦を使いたいと感じられるのに対して、薬園台では積極的には使いたくないと感じられます。
推薦を使うということはその大学が第一志望であるということですから、薬園台の生徒にとってMARCHは第一志望というより併願校のイメージなのでしょう。

ただ、実際には薬園台からMARCHに現役で68名も進学しているわけです。
薬園台は普通科7クラス280名の定員ですから、MARCHは卒業生の4分の1が進学する大勢力です。
つまりこのデータは「薬園台生の理想と現実のギャップ」を示していると言ってもよいでしょう。


ちなみに、国府台は大学名だけでなく学部まで掲載すると同時に、指定校推薦・公募推薦・AO・センター利用の別まで掲載しています。
また、県柏は学部だけでなく学科まで公開しています。
(県柏は進路情報公開のパイオニアで、ここの進路情報は本当に素晴らしいです)

提供されている情報をしっかり分析・活用して、その高校からの大学受験のイメージをつかむとよいでしょう。
大学進学状況については、8月頃に発行予定の「受験の手引き」にもいろいろ掲載する予定です。


注:今回のコラムの目的は、中学生に「大学受験のイメージのつかみ方」を伝えることにあります。
高校や大学を序列化することが目的ではありませんので、このコラムに対するコメントは節度のあるものを望みます。
趣旨に反すると判断したコメントは独断で削除します。


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