さくら進学クリニック 『進学コラム』

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525.公立後期選抜の見通し

こんにちは、さくらです。
12・13日で公立前期選抜を終えました。
結果は発表を見なければわかりませんが、残念な結果であれば後期に向けてすぐに動き出さなければなりません。
そこで今回は前期選抜の受験状況から後期選抜の志願見通し(予想倍率)を考えてみたいと思います。

まずは、簡単な予想倍率を出してみることからはじめます。
その学校の志望者 = 前期選抜受験者 だとするならば、前期の不合格者は後期選抜も受験すると思われます。
前期不合格者 = 後期志願者 と考えれば、 前期不合格者数 ÷ 後期定員 によって簡単な予想倍率を出すことができます。

ただし、前期発表前の現段階では前期不合格者数も正確な後期定員もわかりません。
そのため 前期不合格者数 = 前期受験者数 - 前期定員 で、 後期定員 = 総定員 - 前期定員 で計算しています。
(2日間を終えた後の正式な前期受験者数は執筆段階ではわからないので、1日目の受験者数を使用しています)

例えば、県船橋高校なら
前期受験者数627名 - 前期定員192名 = 前期不合格者数435名
前期不合格者数435名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率3.40倍 といった具合です。
この段階では、倍率はかなり高めの数字になります。

実際には後期では受験校を変更する受験生もいるため、後期志願者数は前期不合格者数よりも少なくなるのが普通です。
そこで、前期不合格者のうち後期も志願した生徒の割合を 後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再志願率 として計算し、
過去5年間の再志願率を参考に、後期志願者数を調整して倍率を予想してみたいと思います。
(実際の後期志願者には前期で他校を受験した生徒も含まれていますから、再志願という呼び方はふさわしくないかもしれません)


県立千葉 (前期倍率3.15倍、この倍率は前期受験者数÷前期定員で計算しています)

過去5年間の再志願率(年度の後の( )内は前期-後期の実質倍率)
後期志願者数 ÷ 前期不合格者数 = 再志願率(百分率に直しています)

2014年 (3.56-2.62倍)  278 ÷ 368 = 75.5%
2015年 (2.76-1.92倍)  196 ÷ 254 = 77.2%
2016年 (3.24-1.92倍)  211 ÷ 322 = 65.5%
2017年 (3.22-2.24倍)  231 ÷ 320 = 72.2%
2018年 (2.92-1.82倍)  197 ÷ 277 = 71.1%

県千葉は例年ほぼ70%台と再志願率が低めの学校です。
2015年が高めなのは、前期の倍率が2倍台と低かったため、後期も期待して再志願した生徒が多かったのだと思われます。
2016年に大きく下がっているのは、前年の低倍率を見て前期を受験したものの倍率が高かったため後期はあきらめたのでしょう。
2017年は前期倍率は前年とほぼ同じですが、前年の後期倍率が低かったのでやや強気の出願をしたと考えられます。
このように、前期の倍率や前年の後期倍率が低ければ再志願率は上がり、高ければ敬遠されて再志願率は下がる傾向があります。
しかし、2018年のように前期倍率が低くても再志願率が上がらない年もあり、実際にはそう単純な話ではないようです。

2019年前期受験者数454名 - 前期定員144名 = 前期不合格者数310名
今年は前期倍率が再び3倍を越えていますので、後期はやや弱気の志願をしてくると考えられます。
そこで、再志願率を昨年並みの71%で計算してみます、
前期不合格者数310名 × 再志願率71% = 後期予想志願者数は220名になります。

後期予想志願者数220名 ÷ 後期定員96名 = 予想倍率2.29倍 


県立船橋 (前期3.27倍)

2014年 (3.11-2.06倍)  280 ÷ 405 = 69.1%  
2015年 (3.23-2.10倍)  277 ÷ 429 = 64.6%
2016年 (3.35-2.10倍)  284 ÷ 452 = 62.8%
2017年 (3.34-2.25倍)  301 ÷ 449 = 67.0%
2018年 (3.45-2.35倍)  311 ÷ 471 = 66.0%

船橋は人気校ゆえに前期は挑戦組が多いようで、再志願率は毎年60%台とかなり低めです。
毎年高倍率が続き、再志願率が低いこともあって、倍率と再志願率との相関は見えにくい学校です。

2019年前期受験者数627名 - 前期定員192名 = 前期不合格者数435名
昨年とほぼ同じ66%が再志願するとして、
前期不合格者数435名 × 再志願率66% = 後期予想志願者数は287名になります。

後期予想志願者数287名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.24倍


東葛 (前期2.99倍)

2014年 (2.81-2.13倍)  287 ÷ 347 = 82.7% 
2015年 (3.02-2.56倍)  333 ÷ 387 = 86.0%
2016年 (2.78-2.04倍)  269 ÷ 341 = 78.9%
2017年 (2.49-1.87倍)  252 ÷ 286 = 88.1%
2018年 (3.04-2.52倍)  333 ÷ 392 = 84.9%

東葛飾は再志願率が例年ほぼ80%台と県千葉、県船橋に比べて高めの学校です。
地理的要因で他に抜けにくいということと、学区2番手の県柏とのレベル差が大きいからと考えられます。
2016年は80%を割っていますが、前年の後期倍率がかなり高かったため弱気になる受験生が多かったと思われます。
2017年は前期が2.5倍を割るほど低めの倍率になりましたから、後期は強気の志願で再志願率が高くなっています。
2018年は前期倍率が3倍を超えたこともあり、再志願率は少し下がりました。

2019年前期受験者数431名 - 前期定員144名 = 前期不合格者数287名
今年は前期倍率がほぼ昨年並みなので、ほぼ同じ85%の再志願率で計算すると、
前期不合格者数287名 × 再志願率85% = 後期予想志願者数は244名になります。
(ただ、東葛飾は2クラス定員減が心理的抵抗になって再志願率がもっと下がる可能性もあるでしょう)

後期予想志願者数244名 ÷ 後期定員96名 = 予想倍率2.54倍


千葉東 (前期3.15倍)

2014年 (2.77-1.81倍)  275 ÷ 382 = 72.0%
2015年 (2.84-1.92倍)  290 ÷ 397 = 73.0%
2016年 (2.91-1.90倍)  285 ÷ 412 = 69.2%
2017年 (2.80-1.84倍)  272 ÷ 389 = 69.9%
2018年 (3.18-2.01倍)  302 ÷ 470 = 64.2%

千葉東も県千葉、県船橋と同様に再志願率は例年70%前後で低めの学校です。
千葉東は学区2番手なので他校の影響を受けるため再志願率はやや読みにくくなっています。
2018年は前期倍率が3倍を超えたこともあり、再志願率は例年より大きく下がりました。

2019年前期受験者数605名 - 前期定員192名 = 前期不合格者数413名
今年は昨年に続いて前期3倍を越えていますので、ほぼ同じ64%が再志願すると考えると、
前期不合格者数413名 × 再志願率64% = 後期予想志願者数は264名になります。

後期予想志願者数264名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.06倍


佐倉 (前期2.91倍)

2014年 (2.68-2.08倍)  248 ÷ 282 = 87.9%
2015年 (2.54-1.85倍)  213 ÷ 259 = 82.2%
2016年 (2.70-2.31倍)  268 ÷ 285 = 94.0%
2017年 (2.78-2.10倍)  248 ÷ 299 = 82.9%
2018年 (2.68-1.80倍)  212 ÷ 283 = 74.9%

佐倉は地理的要因で抜ける先がないためか、再志願率がかなり高めの学校です。
2016年は前年の後期倍率が2倍を割っていたため、強気の出願になったと考えられます。
2018年は倍率が低かった薬園台に抜けたのか、再志願率が例年になく下がっています。
全体的には再志願率がかなり高いこともあり、倍率との相関の読み取りにくい学校です。

2019年前期受験者数489名 - 前期定員168名 = 前期不合格者数321名
今年は前期倍率が昨年より高く、薬園台の倍率が昨年並みに低いので、多めに抜けるかもしれません、
再志願率を昨年並みの75%として計算してみると、
前期不合格者数321名 × 再志願率75% = 後期予想志願者数は241名になります。

後期予想志願者数241名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率2.15倍
(昨年までは抜けずに再志願率が80%なら2.29倍になります)


薬園台 (前期2.24倍)

2014年 (2.32-1.68倍)  198 ÷ 221 = 89.6%
2015年 (2.89-2.03倍)  242 ÷ 317 = 76.3%
2016年 (2.40-1.94倍)  221 ÷ 236 = 93.6%
2017年 (2.67-2.03倍)  239 ÷ 281 = 85.1%
2018年 (2.09-1.45倍)  165 ÷ 183 = 90.2%

薬園台は前期や前年後期の倍率が低いと再志願率は高く、倍率が高いと低くという、わかりやすい傾向の学校です。
2018年は前期が例年にない低倍率だったため、再志願率は高くなりました。

2019年前期受験者数376名 - 前期定員168名 = 前期不合格者数208名
今年も倍率が低いため強気の志願が考えられます、昨年並みの90%で計算すると、
前期不合格者数208名 × 再志願率90% = 後期予想志願者数は187名になります。

後期予想志願者数187名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率1.67倍


市立千葉 (前期2.82倍)

2014年 (2.39-1.64倍)  193 ÷ 234 = 82.5%  
2015年 (2.57-1.71倍)  198 ÷ 264 = 75.0%
2016年 (2.14-1.61倍)  187 ÷ 191 = 97.9%
2017年 (2.81-1.92倍)  227 ÷ 304 = 74.7%
2018年 (2.45-1.74倍)  207 ÷ 244 = 84.8%

市立千葉は学区3番手ということもあってか、再志願率が年によって大きく動く学校です。
(そのわりには志願者数はずっと200名前後であまり変わらない不思議な学校です)

2019年前期受験者数474名 - 前期定員168名 = 前期不合格者数306名
今年は前期倍率が2017年とほぼ同じなので、再志願率を75%として計算してみると、
前期不合格者数306名 × 再志願率75% = 後期予想志願者数は230名になります。

後期予想志願者数230名 ÷ 後期定員112名 = 予想倍率2.05倍


小金 (前期2.90倍)

2014年 (2.90-1.90倍)  257 ÷ 364 = 70.6%
2015年 (2.70-1.97倍)  266 ÷ 327 = 81.3%
2016年 (2.71-1.78倍)  241 ÷ 329 = 73.3%
2017年 (2.94-2.00倍)  270 ÷ 373 = 72.4%
2018年 (2.81-1.89倍)  244 ÷ 348 = 70.1%

小金は2015年まで普通科、2016年から進学重視の総合学科に変わっています。
再志願率は2015年だけ80%を超えていますが、だいたい70%台前半で落ち着いています。

2019年前期受験者数557名 - 前期定員192名 = 前期不合格者数365名
再志願率を前年並みの70%として計算してみると、
前期不合格者数365名 × 再志願率70% = 後期予想志願者数は256名になります。

後期予想志願者数256名 ÷ 後期定員128名 = 予想倍率2.00倍


前期の辞退者が出て後期定員が増えたりして、実際の倍率は予想よりも下がることが多いように思います。
予想はあくまでも予想ですので参考程度に受け取ってください。

後期選抜は願書提出後に実際の倍率を見てから志願変更ができます。
倍率が気になるなら、最終判断は志願変更で行うのがよいでしょう。
予想倍率はそれまでの大まかな目安に使ってください。


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