さくら進学クリニック 『進学コラム』

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 2025年千葉県公立高校入試は2月18・19日です

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584.公立高校と私立高校の位置づけ

こんにちは、さくらです。

公立上位校受験の手引きの4回目、「4.公立高校と私立高校の位置づけ -併願パターンを考える上で-」をお届けします。
前回に引き続き、私立高校の話です。

このコラムを読んでいる人は公立志望の人が多いので、「私立の話より、公立の話が聞きたい」と思うかもしれません。
確かに、この時期の受験生や保護者は、まだ第一志望の公立高校のことを考えるので精一杯かもしれません。
しかし、「1.入試までの日程」をもう一度見てもらえばわかりますが、公立入試が動き始めるのは2月からです。
実際には1月下旬には受験校を決める必要があると思いますが、少なくとも冬休み明けまでは公立受験校で悩む必要はありません。
それまでは、行きたい高校を第一志望にしてひたすら勉強を頑張りましょう。

ところが、私立はそうはいきません。
入試相談が12月にあるので、少なくとも安全校は11月中に決めておく必要があります。(そのために三者面談が11月にあります)
県内私立の入試日程はほぼ3日(実質は2日)しかないので、安全校を決めれば日程的に他の併願校もほぼ自動的に決まります。
公立を決めるのはまだまだ先ですが、私立はあと3か月弱で決めなければならないのです。
そういう状況をよくよく理解して、今回のコラムを読んでください。


4.公立高校と私立高校の位置づけ -併願パターンを考える上で-

千葉県の高校入試の特徴は「公立高校の人気が非常に高い」ことです。
結果的に、大学受験の実績など高校の評価の部分でも公立が上位に入ってきます。
公立第一志望の生徒が多いため、私立高校は主に公立の併願校として受験されます。

第一志望の公立高校に合格してしまえば私立に進学することはないので、私立には「公立を不合格になった生徒」と「挑戦したら受かってしまった生徒」が入学してくることになります。
(実際には多くの私立高校には単願や第一志望で入学した生徒も少なからずいます)
したがって入学する生徒のレベルは「不合格になった公立」より低く、「挑戦したら受かってしまった生徒が受験するはずだった公立」より高いレベルになります。

例えば、昭和学院秀英高校は県船橋高校の受験生にとっては次善校になりますが、薬園台高校の受験生にとっては挑戦校になります。
結果、昭和秀英に入学してくるのは「県船橋を不合格になった生徒」と「薬園台を受けるつもりだったが、秀英を受けたら受かってしまった生徒」(実際には、これはあまり起こりませんが)ということになり、入学する生徒のレベルは「県船橋より低く、薬園台より高く」なるわけです。
このように私立高校のレベルは公立高校の間を埋めるような形になっています。

 
では、千葉県の公立・私立高校のレベル分けについて説明しましょう。
さくら進学クリニックでは以下のように勝手にグループ分けして呼んでいます。

公立1番手校 ・・・ 県千葉・県船橋東葛飾・千葉東

 私立1番手校 ・・・ (渋谷幕張)・市川・昭和秀英

公立2番手校 ・・・ 佐倉・薬園台・市立千葉

 私立2番手校 ・・・ 芝浦工大柏・専修大松戸・日大習志野(+αで成田・麗澤)

公立3番手校 ・・・ 小金・県柏・市立稲毛・船橋東・八千代など

 私立3番手校 ・・・ 入試相談で合否が決まる高校

グループ分けの基準は大雑把で、実際には千葉東と佐倉の差はそれほど大きくないですし、小金は近年ほぼ2番手校といってよいレベルに上がってきています。
あくまでも、便宜的な、わかりやすくした、グループ分けだと思ってください。


私立1番手校は2017年から東邦大東邦が高校入試を止めたため3校だけになりました。
この3校はレベル差が明確なので、私立1番手校の選択には悩むことが少ないでしょう。

渋谷幕張は開成・国立・早慶付属といった難関校との併願者も多く、他の公立併願校とは受験者層が違っています。(もちろん難易度も高いです)
東大合格者数を見れば、もはや日本一の共学校であり、公立の併願校としては使いにくい(合格を見込みにくい)学校です。
そのため上の分類では( )をつけています。

市川(併願)も県船橋東葛飾より合格は難しいといってよいレベルです。
「県船橋に受かる実力があれば、市川にはまず落ちない」という時代もありましたが、最近は県船橋合格者のうち市川にも合格できたのは半数にも満たないでしょう。(データの裏付けはありませんが)
地元出身の保護者は、自分の時代とは私立の難易度が変わっていることを理解してください。

公立の次善校として積極的に合格を取りに行くつもりなら、1番手校は昭和秀英を選ぶのがよいでしょう。
とは言っても、秀英も容易に受かるわけではなく、問題の難易度は公立とは比べものにならないので、しっかりとした準備(私立向けの訓練)は必要です。


現実には公立1番手校志望でも私立1番手校を受験しない人も多いと思われます。
「合格しても公立に受かれば進学しない」のに「合格するのは難しい」とくれば、初めから受けるのはやめようと思っても不思議ではありません。
しかし、個人的には次の2つの理由で受験することをすすめます。

ひとつは、私立1番手校を受験しないと、公立が不合格になった場合は私立2番手校以下に進学しなくてはならなくなることです。
その場合、公立1→私立1→公立2→私立2と第一志望の公立1番手校から3段階も下のレベルに進学することになり、かなり不本意な進学になります。

例えば今春の早稲田大の合格者数で比べると、県船橋が115名なのに対し、地理的に県船橋との併願者が多い私立2番手校の日大習志野は22名です。
1番手校の昭和秀英なら88名ですから、県船橋とほとんど遜色はありません。(合格者数は各校ホームページより)
そんなこと言われても受からなきゃ意味がないと反論されそうですが、逆に、受けなければ受からないのです。
たった1度の試験で失敗した結果、自分の実力や目標に合った高校教育が受けられないなど愚かな選択です。
高校進学の目的は「県船橋という名前」なのか、「県船橋レベルの教育」なのか、よく考えて欲しいものです。


もうひとつは、公立1番手校の入試が厳しいことです。
別のコーナーにも書きますが、昨年の公立前期選抜では450点以上の得点者はほとんど存在していません。
そのため、公立1番手校では420~450点くらいの狭い範囲に、たくさんの受験生がびっしり並んでいたと思われます。

英語・社会・理科の暗記教科で90点以上をきっちり取っても、計算問題をたった1問ミスしてしまうとポンと5点減ってしまいます。
5点も減れば40番も50番も順位を下げてしまうかもしれません、その結果、一気に合格圏から外れてしまうということも起こりえます。
計算ミスだけでなく、時間配分のミスや、ちょっとした気持ちの焦りでも、5点や6点の得点は簡単に動いてしまうでしょう。

公立1番手校では、どんなに勉強を頑張って実力をつけても、当日のミスを減らさなければ合格を見込むことは難しいのです。
勉強するのと同じくらい「試験中の試合運び」の練習が重要だということです。
では、それをどのようにして練習しておくのかといえば、それは実戦でしか鍛えることはできません。
つまり、私立の入試で試験中の試合運びを練習しておこうということです。

スポーツの世界ならば、練習試合もしないで、いきなり大きな大会に臨むなどということはありえないでしょう。
高校入試だって同じことです、たった1回の試験に人生がかかっているのですから。


第1志望校の練習試合として私立を受験するのですから、受験する高校は公立と同等のレベルである必要があります。
船橋志望の受験生が日大習志野の入試で公立と同等の緊張感を持てるかといえばそれはノーでしょう、合格して当然の高校では練習試合になりません。
市川や昭和秀英の受験生は、2月24日には県千葉や県船橋の受験生になります。
同じ高校を目指すライバルとともに競い合う入試こそ、最高の練習試合だといえるでしょう。

だから極端な話、私立1番手校は不合格になってもよいのです。
たとえ不合格になっても、その試験から公立に向けた教訓がたくさん得られるでしょう。
人間は成功よりも、むしろ失敗からのほうがたくさん教訓が得られるものです。
もちろん合格したなら、安心できる次善校を確保できたわけですから万々歳です。

実戦こそ最高の練習場です。
私立1番手校を上手に使って公立の合格可能性をアップさせましょう。


同様のことは公立2番手校と私立2番手校にもいえます。
公立2番手校は1番手校ほど入試がシビアではありませんが、当日のミスが命取りになるのは変わりありません。
私立2番手校で訓練しておくことで、いつも通りの実力が出しやすくなるでしょう。

話は私立1番手校に戻ります、公立2番手校志望の受験生が私立1番手校に挑戦して合格を手にするのは非常に厳しい状況です。
そのため公立2番手校志望者の併願作戦は悩むことが少ないでしょう。

私立2番手校は芝浦工大柏・専修大松戸・日大習志野の3校としていますが、地理的要因を考慮して成田や麗澤を入れてもよいでしょう。
千葉日大一は日大に進むための高校という性格が強いため、ここには入れていません)
芝浦工大柏・専大松戸の2校と日大習志野は離れているので、3校全て通いやすいという地域は限られます。
その意味では選択の余地は少なく、距離とレベル(あと、なんとなく理系か文系か)で自動的に決まってしまうでしょう。
(佐倉志望なら日習か成田といったぐあいに)

私立1番手校は公立1番手校よりも難易度が上でしたが、私立2番手校は公立2番手校よりも受かりやすいといってよいです。
(つまり私立1番手校と2番手校とは難易度にかなりの差があるということです)
公立3番手校の受験生でも私立2番手校にはそれなりに可能性がありますから、選択肢のひとつに入れておくとよいでしょう。
私立2番手校の易しくない過去問に取り組んでみるだけでも「公立と安全校だけ」の生徒に差をつけられるはずです。


私立3番手校は入試相談のある高校です。
入試相談のある高校は安全校として使われることが多いので、学校選びは中学校の先生主導になるでしょう。

都内私立校のB推薦(併願推薦)が県内私立前期の直後にあるので、市川市船橋市など東京寄りに住んでいる人は都内校を安全校にするという手もあります。
女子ならば、江戸川女子は大学実績も良好な使える安全校になるでしょう。

都内私立を安全校にすれば、県内私立の日程が自由に使えるので併願作戦に幅を持たせることができます。
また、都内私立の前に県内私立の結果はすべて出てしまうので、県内私立でどこかに合格していれば安全校は棄権してしまうことができます。
(県内でも20日に試験がある八千代松陰を安全校にすれば、17日~19日を自由に使えて、19日までに合格を得ていれば棄権することもできます)

私立3番手校は中学校の成績(ふつう中3の12月末段階)で合否が決まります。
国府台女子・普通科(併願5科22)のように、要求される成績が高めの高校もあります。
早めに基準を調べておき、基準を下回らないよう中学校の勉強も頑張りましょう。
八千代松陰のように9教科の成績を使用する高校の場合は実技教科も要注意です)


なお、私立では単願(専願)や第1志望の優遇を行っている学校が少なくありません。
単願や第1志望では併願より実力が低くても合格できます。
(私の知る限り、上位校で第1志望でも何の優遇もないのは渋谷幕張だけです)

また、私立に上位で合格した生徒の多くは公立高校にも合格するでしょう。
公立高校に合格した生徒は私立には入学しませんから、合格者=入学者ではありません。
私立の場合は「併願の偏差値」=「入学者のレベル」ではないことを認識しておきましょう。


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583.私立高校の入試システム

こんにちは、さくらです。
公立上位校受験の手引きの3回目、「3.私立高校の入試システム」をお届けします。


3.私立高校の入試システム

千葉県の私立高校は選抜方法の違いで2種類に分けられます。

1.入学試験の成績で合否が決まる高校
2.中学校の成績をもとに、12月の入試相談でほぼ合否が決まる高校


1.のタイプの高校はいわゆる上位校で、私の知る限り普通科では
渋谷教育学園幕張・市川・昭和学院秀英専修大学松戸・芝浦工業大学
日本大学習志野・成田・麗澤・千葉日本大学第一 の9校しかありません。
国府台女子学院は英語科のみ1のタイプで、普通科は2のタイプです)

このタイプの高校はほぼ入試の得点のみで合否が決まります。
中学校の成績はほとんど(まったくといってもよい)関係ありません。
合否の目安に偏差値を使う意味があるのも、掲示による合格発表があるのも、このタイプのみです。


2.のタイプの高校は安全校として使われることの多い学校で、県内私立高校の大半はこのタイプです。
このタイプは中学校の成績が基準を満たしていれば、12月の入試相談でほぼ合格が約束されます。
逆に、基準を満たしていなければ安全校としての受験はできなくなります。
(高校によっては、相談を通さなくても受験すること(フリー受験)はできたりします)

入試の成績は合否にほとんど反映されないので、このタイプの高校に偏差値は意味がありません。
ただし、コース分けがある高校では、上位コースでの合格には入試での得点が重視されることが多いです。
例えば八千代松陰の場合、相談で内定がもらえるのは普通コースのみで、IGSコースでの合格には入試で合格基準を超える必要があります。

多くの受験ガイド本には入試相談の基準が掲載されています。
自分の成績が基準に達しているかどうか、早めに確認しておきましょう。


ここで入試相談について詳しく説明しておきます。
入試相談は公的な制度ではありません。
12月中旬に中学校の先生が受験予定の生徒の成績表を持って私立高校に出向き、一人ひとりの合格の可能性を相談するというものです。

そこで、「この生徒なら大丈夫」とか、「この生徒には入試で頑張ってもらわなくては」とか合格の可能性について確認するわけです。
(実際の現場を見たわけではないので、セリフはあくまでも私の想像です)
もちろん12月ですからまだ願書も出していません、これは中学校と私立高校の裏取引(言葉は悪いですが)ということになります。

相談結果の扱いは私立高校によってさまざまですが、OKをもらえば「ほぼ合格が内定される学校」(県内私立の大半はこのパターン)、「入試の点数に加点してくれる学校」など、いずれにしても「非常に有利」に受験できることになります。

入試相談の基準は、私立高校から「単願は9科○○以上、併願は○○以上」という具合にあらかじめ中学校側に通知されています。
その基準をもとに中学校では11月に三者面談が行われますので、入試相談のある私立の合否は三者面談の段階でほぼわかることになります。
逆にいえば、三者面談の行われる11月までには、入試相談のある私立高校についてはどこを受験するのか決定しておかなくてはならないわけです。

入試相談という制度は、中学校側にとっては事前に合格が読めることで浪人を出さずにすみ、私立高校側も早い段階から受験生を確保するという、いわゆる「青田買い」の効果があるわけで、双方の利害関係が一致した結果の裏取引ということができるでしょう。
あまり良いイメージは感じられない制度かとは思いますが、自分に有利になるように活用していければ心強い制度になるはずです。


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582.夏のしめくくり方

こんにちは、さくらです。

8月も残り10日を切りました。
今年は夏休みがバラバラなのでいつまでが夏の勉強とは言いにくいですが、そろそろ「夏のしめくくり方」を考えておきましょう。

「578.夏休みの学習計画」にも書きましたが、夏の勉強は中身も大事ですが達成感も大切です。
夏の達成感が秋以降の自信と希望につながります。


達成感を持つためには「やり遂げたもの」がなくてはなりません。
絶対にやり遂げたいものを中心に、必要ならば学習計画を修正しましょう。

夏が終わっても、9月中はまだゆとりがあるものです。
秋に回してもよいものは一旦ストップして、夏のうちにやっておきたいものに集中しましょう。

夏に弱点克服を計画していた人は、これを最優先に取り組みましょう。
短時間で簡単に克服できないからこそ弱点であるはずです。
他の勉強を犠牲にしてでもやりきってください。


Tel帳をやっているなら、メドがつきそうな教科だけに絞るとよいでしょう。
5教科どれも途中半端で終わるより、1・2教科だけでも計画を完遂できたほうが達成感が持てます。

Tel帳に追われて先取り学習が滞っている人は先取りに集中しましょう。
先取りが終わらないと、秋から過去問研究に入ることができません。


もうひとつ、夏休み中の人は学校の宿題は終わっていますか。
受験勉強が大変だからと学校の宿題が終わらないようでは中学生として失格です。
学校の指示が守れない者に高校生になる資格はありません。
まだの人は最優先で取り組みましょう。


ここまで勉強が計画通り進んでいても、いなくても、夏の勉強を一旦見つめ直してみましょう。
そして、計画を修正したら必ず完遂しましょう。
計画を減らしたのに「できなかった」では、達成感どころか敗北感が残ってしまいます。



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トピックス 令和3年度公立高校募集定員について

こんにちは、さくらです。

千葉県教育委員会のホームページに「令和3年度千葉県公立高等学校第1学年生徒募集定員について」が掲載されています。
今年は中学校卒業者数がかなり減少するということで、全日制全体で37学級もの大幅定員減となっています。

上位校では、平成26年度から1学級増になっていた 八千代・普通科 が通常の定員(6学級)に戻っています。
同じく平成26年度から1学級増になっていた 船橋普通科 は継続して通常より1学級増(8学級)のままです。


1・2番手校普通科の募集学級数は以下のようになります。(( )内は普通科以外の学級数など)

県千葉 6学級(加えて千葉中から2学級が進学)
船橋 8学級(他に理数科1学級)
東葛飾 6学級(加えて東葛飾中から2学級が進学)
千葉東 8学級
佐倉  7学級(他に理数科1学級)
薬園台 7学級(他に園芸科1学級)
市千葉 7学級(他に理数科1学級)

1・2番手校は定員に変更はありません。
昨年までは定員8学級(320名)でも前期は192位以内に入らないと合格できませんでしたが、今度は320位に入れば合格です。
受験生は定員とか倍率とかを気にすることなく、しっかり勉強して合格できる実力をつけましょう。


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581.公立上位校入試の概要

こんにちは、さくらです。
地域によっては学校が始まっているところもあるでしょう。
暑い日が続いているので、熱中症に注意しながら受験勉強頑張ってください。

公立上位校受験の手引きの2回目、「2.公立上位校入試の概要」をお届けします。


2.公立上位校入試の概要

千葉県の公立入試は2020年まで前期と後期の2回の選抜が行われてきました。
試験が2回あるといっても定員が増えるわけではないので、チャンスが2倍になるような気がするだけで「合格者の一部を不合格にして、再度受験させる」意味不明の不条理な制度でした。
試験が2回あると定員も2回に分けることになるので、前期・後期とも高倍率になります。


公立上位校・普通科の過去3年間の倍率をまとめてみました。
前期倍率 (後期倍率) ともに 2018 ー 2019 ー 2020 の順

 県千葉 2.92 ー 3.15 ー 2.97 ( 1.82 ー 2.26 ー 1.82 )
 県船橋 3.45 ー 3.27 ー 3.39 ( 2.35 ー 2.19 ー 2.31 )
 東葛飾 3.04 ー 2.99 ー 3.01 ( 2.52 ー 2.09 ー 2.46 )
 千葉東 3.18 ー 3.15 ー 2.68 ( 2.01 ー 1.98 ー 1.82 )
 佐倉  2.68 ー 2.91 ー 2.60 ( 1.80 ー 2.46 ー 1.76 )
 薬園台 2.09 ー 2.24 ー 2.04 ( 1.45 ー 1.73 ー 1.66 )
 市千葉 2.45 ー 2.82 ー 2.68 ( 1.74 ー 2.04 ー 1.98 )

上位校はおおむね前期が3倍前後、後期が2倍前後という厳しい倍率です。
特に県千葉と県船橋は高倍率になることが多く、県船橋は前期・後期の選抜を行った10年間、前期3倍、後期2倍を切ったことはありません。


しかし、この高倍率は2回入試による見かけ上の倍率です。
入試が1回だけと考えて2020年の倍率を「前期受験者数÷総定員」で計算すると

 県千葉 428 ÷ 240 = 1.78倍
 県船橋 650 ÷ 320 = 2.03倍
 東葛飾 433 ÷ 240 = 1.80倍
 千葉東 515 ÷ 320 = 1.61倍
 佐倉  436 ÷ 280 = 1.56倍 となり、2倍を超える高校は県船橋のみです。

前期はチャレンジ受験も多かったことを考えると、実質的には前期と後期トータルで倍率が2倍を超える高校はなかったといってよいでしょう。


そう考えると、入試が1回のみになる2021年も2倍を超える倍率になる高校はほとんどないのではないかと予想できます。
倍率が2倍に満たないということは受験生の半数以上は合格するということです。

それは、その高校内で平均点を取れば合格できるということを意味しています。
つまり「みんなができる問題を自分もきっちり取れば合格できる」ということです。
公立上位校に向けた受験勉強でも、「差をつける勉強」より「取れる問題を落とさない勉強」が大切であるということがわかるでしょう。

試験が1回だけになることで「一発勝負で怖い」と心配する方もいるかもしれません。
しかし、倍率が低くなるほど番狂わせは起こりにくくなる(実力通り順当に結果が出る)ので、実力をしっかりつけていれば、むしろ安心して試験に臨めるはずです。


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